20世紀は大量生産、大量消費の時代だったといわれています。確かに便利で快適な生活が過ごせるようになりましたが、あちこちで行き詰まりが見え始めたのも事実です。21世紀は「環境との共生」、「循環型社会の形成」が重要なテーマであると捉え、身近な生活素材を通じて様々な環境問題に取り組んでいます。
研究室に配属された学生の皆さんには、研究テーマとの取り組みを通じ、環境に対する考え方、ものの見方を養うトレーニングをしてもらっています。そのような視点を鍛えることは、環境問題を避けて通るわけにはいかない今日にあっては、とても大切なことであると考えます。現在は、紙おむつなどに使われている高吸水性樹脂に着目し、綿やデンプンなどの天然物を原料にして、微生物によって分解できるものを創製する研究を行っています。さらには、博多湾で大量に発生する海藻のアオサを原料にして、各種の生活関連資材を創る研究も行っています。
吉村利夫(よしむらとしお Yoshimura Toshio)
1962年 京都市内で誕生
1975年 京都市立大将軍小学校卒業
1978年 京都市立北野中学校卒業
1981年 大谷高等学校卒業
1985年 京都大学工学部高分子化学科卒業
1987年 京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻修士課程修了
1987年 東レ株式会社入社 高分子研究所および電子情報材料研究所に勤務
2002年 福岡女子大学 人間環境学部 助教授 2006年 福岡女子大学 人間環境学部 教授
現在に至る。
生活環境学科 生活環境材料学研究室 4年 Y.Y.