環境と資源とエネルギーは密接に関係しています。我々は安心・安全で生き生きとした社会を追求し、それにはエネルギーが下支えをしてきました。最近はエネルギーの使用量が地球環境にも影響を与えるようになり、また原子力発電の事故を契機に、サステナブルな社会におけるエネルギーのあり方に注目が集まっています。
日本はエネルギー自給率が4%であり、他国と共存しなければ社会が成り立ちません。発展途上国は豊かな社会を目指し、経済成長を続けています。これからは、豊かさを追求していくには、エネルギーのあり方を変えないと、わたしたちの環境は破壊され、本来目指していた豊かな社会へたどり着くことは難しいと思われます。宇宙船地球号の乗組員として、先進国と発展途上国が同じビジョンを共有して発展していくために、環境とエネルギーについて生活者のレベルでライフスタイルを見直し、環境とエネルギーについて合意を形成していくことが重要であると思います。
当研究室は、上記のような問題意識を持ち、実現すべき社会を思い描きながら環境を保全する新技術開発を進めたいと考えています。現在は、木質バイオマスの利用を拡大する技術とCO2を回収する技術についての研究を進めています。
研究室に配属された皆さん方には、本を読んで知識を深め、図を描いて直感を研ぎ澄まし、具体的に行動して情報を得、文章にして考えをまとめたりしながら、そして、一度や二度はうまくいかないことがあっても、やる気と研究室一丸となった支援で乗り越えるという経験してもらいたいと思っています。少したいへんかもしれないけれど、そのような体験は社会にでると必ず役に立ちます。

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