8月2日(金)
【選択】 「国語」教材の講読T
[選択領域:「受講者が任意に選択して受講する領域」(6時間)]
講習の概要
古典(古文・漢文)に関して、原典を専門的に読み解いていくことにより、「国語」教材に対する読解力と指導力の更なる向上を目指す。基本的にはひとつの作品を丹念に講読していくことによって、活発な意見交換がはかれるようにする。
平31-20084-507539号 6時間 主な対象者:高等学校及び中学校の国語教諭
時間 | 授業名 | 講習担当 | 内容 |
午前の部 1限 9:00〜10:30 (90分) 2限 10:45〜12:15 (90分) |
日本の漢詩を読む |
月野 文子 (国際文理 学部教授) |
近年は日本漢詩も教科書に載るようになりましたが、大学の漢文の授業ではなかなか取り上げられる機会はないようです。 そこで、本講座では平安時代貴族の漢詩を少しまとまったかたちで読むことによって、当時の文学活動のイメージをつかむことができるよう工夫したいと思っています。また、公的な場におけるルールについても触れる予定です。 ※講習内容に関する理解確認のための記述試験を時間内にて実施します。 |
3限 13:30〜15:00 (90分)
4限 15:15〜16:45 (90分) |
枕草子を読む |
沼尻 利通 (福岡教育大学准教授) |
教科書では定番中の定番となった、清少納言の『枕草子』を読んでいきます。 一口で『枕草子』といっても、我々が読んでいるものは三巻本と言われる系統の本文です。別系統の本文の解釈や、三巻本においても、さまざまな説により読解されていることを、みなさんと考えていきたいと思います。★どのような出版社のものでもよいので、古語辞書は忘れずにお持ちください。辞書は電子辞書でもかまいません。★
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各講習時間内に履修認定試験を実施し、60点以上を合格とする。 準備物:筆記用具
8月3日(土)
【選択】 「国語」教材の講読U
[選択領域:「受講者が任意に選択して受講する領域」(6時間)]
講習の概要
古典を中心に、原典を専門的に読み解いていくことにより、「国語」教材に対する読解力と指導力の更なる向上を目指す。基本的に、作品を丹念に講読することによって、教材の研究に有益な視点を得る。
平31-20084-507540号 6時間 主な対象者:高等学校及び中学校の国語教諭
時間 | 授業名 | 講習担当 | 内容 |
1限 9:00〜10:30 (90分)
2限 10:45〜12:15 (90分) |
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今井 明
(国際文理 学部教授) |
前半の90分では、『平家物語』の有名な章段を題材に、系統の異なる伝本の本文を読み比べる。筋立て、会話、動作、描写など大きな問題から細かな問題まで、自分で内容をチェックしながら、系統の異なる『平家物語』の相違点を列挙していく。 後半の90分では、それら列挙した相違点を確認しながら、系統の異なる『平家物語』が、それぞれどのような物語を作り上げているのかを、自由にご自分で考えていただく。とにかく、主体的に積極的に「古典」の世界に取り組み、自身の「読み」をまとめることを目指す。 ※講習内容に関する理解確認のための記述試験を時間内にて実施します。 |
3限 13:30〜15:00 (90分)
4限 15:15〜16:45 (90分) |
連句と俳諧の文体を読む─古文のレトリックの細部─ |
大久保順子 (国際文理学部教授)
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古文教材に登場する松尾芭蕉をはじめとした江戸時代の俳諧の「句」や俳文的な文章は、その語句を直接訳するだけでは内容を理解できません。その読解には、古典文学全般のイメージや「俳諧」の発想を作者と共有する感覚が求められます。本講座では、芭蕉や西鶴の作品にみる「俳」の発想、「連想する」文体の、それぞれの特徴を追いながら、日本文学独特の細部と余韻の読み方について考えます。 古語辞典などをご持参ください。
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各講習時間内に履修認定試験を実施し、60点以上を合格とする。 準備物:筆記用具
8月5日(月)
【選択】 境界を超える「文学」・「歴史」
[選択領域:「受講者が任意に選択して受講する領域」(6時間)]
講習の概要
日本の文学及び歴史をめぐる最近の研究動向を踏まえつつ、文学的・歴史学的な諸問題を講じていく。学際的な手法を取り入れることによって、「国語」教材の研究にも有益となる新たな視点を取り込む。
平31-20084-507534号 6時間 主な対象者:高等学校及び中学校の国語教諭
時間 | 授業名 |
講習担当 |
内容
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1限 9:00〜10:30 (90分)
2限 10:45〜12:15 (90分) |
中世の思想と他界観 |
渡邉 俊 (国際文理学部准教授) |
「平家物語」や「太平記」などの古典作品がもつ世界観を理解するためには、その作品の背景にある当時の人々の思想や他界観に関する知識が必要となります。 本講義では、中世史料に垣間見える当時の人々が抱いていた思想や他界観・世界観について検討します。あわせて、当時の政治や文化についても、思想・他界観の観点からふれたいと考えています。 ※講習内容に関する理解確認のための記述試験を時間内にて実施します。 |
3限 13:30〜15:00 (90分) |
近代文学の身体性 |
坂口 周 (国際文理 学部准教授) |
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4限 15:15〜16:45 (90分) |
各講習時間内に履修認定試験を実施し、60点以上を合格とする。 準備物:筆記用具
8月6日(火)
【選択】「国語」教材への視点
[選択領域:「受講者が任意に選択して受講する領域」(6時間)]
講習の概要
教科書に採択されている国語教材については、作品の一部に留まっていることが多い。本講習では、教材をめぐって、新知見からなる読解の方 法の提示や日本語教育との対照など、国語教育に関わる問題を示し、新たな教授法を考える一助とする。
平31-20084-507533号 6時間 高等学校及び中学校の国語教諭向け
時間 | 授業名 | 講習担当 | 内容 |
1限 9:00〜10:30 (90分)
2限 10:45〜12:15 (90分) |
言語の構造と古典読解 |
坂本 浩一 (国際文理 学部教授) |
古典文を読み解く上でポイントとなる言語の統合的構造(文法的構造)と連合的構造(語彙的構造)を十分に把握し活用した読解法、教授法について講義します。教科書にもよく取りあげられる『竹取物語』等の物語類や勅撰和歌集などの古典資料を主要題材として、古典語と近代語の統合的構造の変遷を視野に入れた教材研究の実例や、連合的構造に着目した教材活用法のヒントなどを交えて示します。 ※講習内容に関する理解確認のための記述試験を時間内にて実施します。
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3限 13:30〜15:00 (90分)
4限 15:15〜16:45 (90分) |
日本語教育の文法と国語教育の文法 |
(国際文理学部准教授) |
日本語を母語としない学習者を対象とする「日本語教育」と、学校教育における「国語教育」とでは、何がどのように違うのか。活用や品詞の分類など文法項目に焦点を当て、日本語教育で教えられる文法と国語教育で教えられる文法との違いやその問題点について考えます。また、日本の学校に在籍する外国籍児童・生徒の日本語習得、日本語教育の問題についても触れる予定です。 ※講習内容に関する理解確認のための記述試験を時間内にて実施します。 |
各講習時間内に履修認定試験を実施し、60点以上を合格とする。 準備物:筆記用具
国文学科TOP 大学HP「 更新講習について 」 参照: 平成30年度 福岡女子大学(国語)教員免許更新講習内容