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2017.06.13授業報告

モジュール1 Day3「ファシリテーションの基礎を学ぶ」の対面授業が終わりました。

【イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム】モジュール1「ファシリテーション基礎を学ぶ」対面授業3日目が6月10日(土)に行われました。
 
●導入・ガイダンス
Day3、4はチームを固定して様々な演習に取り組んでいただきます。まず初めに、チーム名を決めました。最近の関心ごと(マイブーム)を交換しあって、チームならではの名前をつけます。


 
●ディスカッション演習
「これからのリーダーに必要な資質とは?」をテーマにグループでディスカッションを行います。
まず最初は前提条件がない漠然とした状態でのディスカッション。進行役やタイムキーパーなどの役割も決めず、「出たとこ勝負」な感じで進みました。結論が出たチームもありましたが、なぜ、そういう結論になったのかちょっと漠然としている感じも…。
2回目は共通の前提を揃え、役割を決めてのディスカッション。全チームが結論までたどり着き、結論への納得度も高まりました。
「リーダー」の定義、どういったリーダーシップのスタイルがあるのか?など前提条件を確認することで、ぐっと結論の納得度が高まり、議論がスムーズに進みます。前提条件を確認することの大切さを体感いただきました。
 
〇ブレーンストーミング
「ペットボトルの使い方」をテーマに、アイデアをたくさん出すブレーンストーミングの演習を行いました。
ここでは、ブレインライティングという手法を使って、まずは個人でペットボトルの使い方を考えます。3つ考えてシートに記入したら、隣の人に回します。回ってきたシートにまた違う3つのアイデアを記入する・・・これを人数分繰り返すことでたくさんのアイデアを生み出します。(くるくるシートのような要領です。)
ブレストの法則やコツについては、テキスト(添付しています)を確認ください。
ブレストでは、とにかく否定せずに、荒唐無稽なアイデアでもよいので「出す」ことが重要です。
 
●KJ法
アイデアを出したら、まとめる作業が発生します。KJ法という手法を使って、たくさん出たアイデアをまとめていく演習を行いました。
「死ぬまでにやりたいこと」をテーマにブレストを行い、その後、「KJ法」を用いてグルーピングし、ラベルをつけ、図解化していきます。図解化を行いながら、全体のストーリーを作っていくことが「KJ法」の醍醐味ですが、グルーピングまでは順調なチームも、2軸に分類する過程で迷いや悩みが生じたり、分類しきれないアイデアが出てきたりと試行錯誤が続きました。
☆2軸の分類、軸の設定については「難しい!」「わからない!」といった声が多数出ました。なかなか明快な軸を設定することは難しいのですが、今後モジュール2でもこの思考法を体験すると思うので、実際にやってみながら体得していってください!


 
●傾聴
ファシリテーターの役割は「準備」「対話」「可視化」と言われています。
「準備」についてはDay4で学びます。まずは「対話」、その中でも「傾聴」の演習を行いました。まずは、2人1組で相手の話をきちんと聴きます。アドバイスや自分の意見は言わずに相手の話に耳を傾ける。シンプルなことではありますが、ついつい自分の考えを言いたくなってしまったり、視線をどこに合わせたらいいか、など短い演習の中からもたくさんの発見と学びがありました。
2回目は、質問をすることで相手の中にある”答え”を引き出すことにチャレンジ。オープンクエスチョンを活用しながら、5分間、じっくりと相手の話に向き合います。決してアドバイスをしているわけではないのに、「すっきりした」「解決した」という感想が出るほど。きちんと耳を傾けて聴くことで、自分の中にある答えを引き出せることを体感しました。
 
●ファシリテーショングラフィック
ファシリテーターの役割のうち「可視化」を体験。議論をとにかく書く演習を行いました。3人一組でテーマに沿った議論を行い、ファシリテーターは進行しながら議論の内容をホワイトボードに書いていきます。進行しながら書くのが難しい、という感想がたくさん出ていましたが、書き出すことで、意見を受け止めてもらえた安心感や、ホワイトボードに視線が集まるため参加者の顔≒視線が上を向く、という利点があります。また、議論が空中戦にならずに、現在位置を確認することもできます。 
 
●総合演習
最後は30分間のミニ会議を実際に運営します。「新人の教育はどうあるべきか?褒める?厳しくする?」をテーマに、各チームで議論を行いました。ファシリテーター役は10分ごとに入れ替わります。もちろん板書=ファシリテーショングラフィックをしながらの進行です。
会議の進め方、時間配分を決めてから始めるチーム、「新人」の定義をしっかりと設定するチームなど、今日学んだことを総動員して会議を進めていきました。
各チームとも議論のプロセス、結論は異なっていましたが、それぞれがしっかりと前提条件を確認し、進行方法、結論への導き方を確認しながら進め、納得度の高い結論を導くことができました。
 
★※授業を「可視化」に!!
該当講座の講師岸先生より、今日の授業の内容を「可視化」に、まとめて頂きました。


次の対面授業は6月17日にて、【ファシリテーションを実践から学ぶ】について、学びます。

<お問い合わせ>
福岡女子大学 地域連携センター 女性学び直し担当
manabi@fwu.ac.jp
092-692-3198