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2016.12.10授業報告

12月10日(土)モジュール3 対面授業4日目が行われました。

12月10日(土)福岡女子大学 社会人学び直し大学院プログラム「イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム」 モジュール3「イノベーションを実践する」対面授業4日目。

今日が、最終成果発表会前の最後の対面授業となります。
この授業では毎回、冒頭に、これまでの学びを振り返ることからスタートします。



 聞間先生から、「プロジェクトとは私たちを問うこと、本当に私がやりたいこと、やるべきことは何かを問い続けることがプロジェクトを進めていく上では何よりも大切です。」とお話しがありました。
その後、これまでの授業で学んだフレームワークのおさらい。各チームともにリサーチに意欲的に取り組んでいますが、リサーチをすることは、思い込みを排除し、新たな視点を得ることにつながります。
 前回の授業で四苦八苦しながら作成した因果ループマップは、問題がどこにあるのか、どこに目標を定めてアイデアを作っていくのか、小さな一歩をどこから始めるのかを考えるのにとても有効なツールです。

前回の授業から3週間の活動をまずは振り返ります。みなさん、手帳やスケジュールを確認しながら、いつどんなことをしたのか、その時の自分の気持ちはどうだったのかを振り返っていきます。






これまで、インタビューやリサーチを行い、テーマを掘り下げてきましたが、今日はいよいよビジネスモデルの形をとらえることを目標に演習を行います。



ビジネスモデルとは、「どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの」。
ビジネスモデルキャンバスを使って論理的に考えていきます。
Day2で作成したバリュープロポジションキャンバスをベースに、まずは、まずはどんな価値を誰に提供するのか?価値提案と顧客セグメントを考えていきます。チームごとに要素を洗い出しながら、キャンバスを埋めていきます。



午前中は、ビジネスモデルキャンバスの「右半分」=価値の提供をメインに考えていきます。
顧客への提供価値、顧客セグメントを洗い出した後は、サービスをどう顧客に届けるかといったチャネルを考えていきます。チャネルとは「顧客の体験」を意味します。提供価値を認知してもらい、顧客に届ける重要な要素です。ビジネスモデルキャンバスの中では狭い区画が割り当てられていますが、ビジネスを考える上でのポイントとなります。



午前中の最後には、収益の流れを考えます。ここでは収支計画を立てるというよりも、顧客は何に対してお金を払うのか?をシビアに見ていくことが必要です。

初めて目にするビジネスモデルキャンバスでしたが、チームで話し合いながら、どんどんとフレームが埋まっていきました。



午後は、ビジネスモデルキャンバスの「左半分」、実際に事業を展開するために必要な項目を洗い出していきます。
主要な活動は何か、活動に必要なリソース(資源)は何か? 活動していくにあたって自分だけではできないことを助けてくれるパートナーは誰か?自分たちがやろうと思っていることはコスト主導なのか、価値主導なのか?を洗い出していきます。
収益の流れやコスト構造を考えていくことは現実を突き付けられ、シビアな面もありますが、事業を継続していくためには必要な項目です。自分たちもモティベーションを維持できるような仕組みを考えることが事業を継続していく上では重要です、という聞間先生からのアドバイスを元に、収益の流れと比較しながら、コスト構造を考えいていきました。



ビジネスモデルキャンバスの各項目が埋まった後は、各ブロックに入る要素を絞り込み、要素間を結んでいきます。各項目間のつながりを意識しながら、自分たちのアイデアを具体化して行く作業です。



最後に全体に共有します。先生方からのアドバイス、チーム内での対話、討議を経て、アイデアが具体化したチームや、検証すべき項目が見極められたチームなど様々でした。ビジネスモデルキャンバスという新たなフレームを学び、自分たちの考えていることをそのフレームに落とし込みながら、足りないものを考えていくタフな1日になりました。





これで1年間のすべての対面授業が終了です。このあと、2月4日の最終成果発表会までの間は各チームに分かれて、引き続き、アイデアの練り直し、ユーザーリサーチの実施、サービス試行や試作品作りなどアイデアのプロトタイピングを行います。

「最終成果発表のプレゼンでは“成果”報告よりも、プロセスのなかでの学びと成長の物語を語ってください。みなさんが、プログラム修了後も自らの力で、力強く進み続けるだろうとの確信を、聞き手が 感じられることが何よりも大事なことです。」と聞間先生からのメッセージ。2月4日にどんな発表がなされるのかとても楽しみです!



<お問い合わせ>
福岡女子大学 地域連携センター 女性学び直し担当
manabi@fwu.ac.jp