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2016.06.19授業報告

6月18日(土)モジュール1 対面授業4日目が行われました

6月18日(土)学び直し大学院プログラム イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム モジュール1「リーダーシップを発揮する」対面授業4日目が行われました。


今日からいよいよ「話し合いの場のプログラムをデザインする」スキルを磨きます。
会議やミーティングなど対話を通じて合意形成を行う場を作るためのプログラムデザインを学び、次回Day5で実際の会議演習を行います。


今日の授業も演習からスタート。
社長勅命のコスト削減プロジェクトを命じられた人事部長が、社内主要部門の部長を招集した会議のファシリテーターをつとめます。経理部長、人事部長、販売物流部長になりきってのロールプレイがスタートしました。





なんの準備もない状態でスタートした会議演習。うまく話し合いが進んだチーム、話がそれたまま議論が拡散してしまったチームなど様々でした。
ふりかえりでは、事前に会議の目的や各部の情報を共有しておいた方がスムーズに進んだのでは?ホワイトボードに書き出すなど可視化を行った方がよかったのでは?などの感想が出てきました。



その後、平山先生から会議のプログラムデザインについての講義。
会議を行う際には目的や目標の確認をとった上で進めること、話し合いの手順を設定することが大切です。

また、会議は目的をもって開催され、なんらかの結論を見出すことが求められます。そのためには参加者との合意形成が必要になりますが、合意形成はシロクロはっきりつけられるものではなく、全員が満場一致で賛成!ということはなかなかありません。合意形成にはグラデーションがあることを理解し、100%合意していない参加者がいた場合には、結論に対して確認を取ることが大切です。




プログラムデザインの大切さ、概要を学んだあとは、先ほどのロールプレイした内容を、プログラムデザインに作り上げる演習を行います。
プログラムデザインを行うことで、60分間の会議の話し合いの手順を可視化することができ、参加者も会議の目的を理解することができます。




この会議の目的は何か?今日の会議の目標(ゴール)をどう設定するか?どんな手順、流れで進行することで目標(ゴール)が達成できるか?に留意しながら、各チームごとに会議のプログラムデザインを作成します。

その後、クラス全体で共有します。
同じテーマ、状況設定であるにも関わらず、ひとつとして同じプログラムにはならないところが会議の進め方の難しいところでもあります。
あれもこれもと詰め込んでしまったり、設定した目標(ゴール)と見合っていない手順や事前準備になっていないかなど、プログラムデザインを作成する上での留意ポイントを確認していきました。





午後からは、テーマを「地域内の犯罪防止策」に変えて、再びプログラムデザインを作成。
町内の安全を確保するために防犯カメラの設置を提案する町内会長。反対派もいる中でどう合意形成をしていくか、90分の会議の話し合いのプロセスを作成します。
午前中の演習と同様に、今日の会議の目標(ゴール)をどう設定するか、目標を達成するためのプロセスとは何か?をチームで考えていきます。

演習後は必ずクラス全体でシェア。数分間の短いプレゼンテーションですが、要点を押さえて大勢の前で話すことでプレゼンテーションの力も自然と身につきます。
同じテーマでも、目標設定、プロセスはさまざま、発表を聞くだけでもたくさんの学びがあります。





結論ありきで進めていないか、導入を丁寧に行うことの大切さ、疑問点を参加者どうしの話し合いで解消することで会議への参加度が変わること、など会議を進める上でのポイントを全体で共有し、いよいよ最終日のワークショップ運営に向けての準備が始まります。



次回の授業では、実際に自分たちでデザインしたプログラムでワークショップを運営します。
本日最後の演習は、その準備。
九州での女性活躍をさらに進めるためには?という大きなテーマのもと、自分たちが運営するワークショップではどんなテーマを設定し、どんな流れで進行するのかを話し合っていきます。
壮大なテーマなだけに、テーマ設定は難航。今日中にワークショップの目的と目標の設定までは終わらせましょう!と、ほとんどのチームが授業終了後も残って話し合いを続けていました。

これから約2週間、オンライン上での議論を重ね、いよいよ再来週のモジュール1の最後の授業では、実際にデザインした40分のワークショップを実践します。

<お問い合わせ>
福岡女子大学 地域連携センター 女性学び直し担当
manabi@fwu.ac.jp