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2018.07.20授業報告

モジュール2Day1、Day2の対面授業が実施いたしました。

【イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム】
モジュール2Day1「デザインリサーチの基礎を学ぶ」
モジュール2Day2「新たな課題の創出・設定のプロセスを学ぶ」の対面授業が7月14日(土)、7/15(日)2日間連続で行われました。



モジュール2では、モジュール1で学んだ場づくりやファシリテーションのスキルを活用しながらチームで問題を発見して解決のアイデアを練っていく「デザイン思考」を学びます。チームの力を活かして、テーマに取り組んでいきます。

チームを作ること、すなわち、チームを知ることは、自分を知ることでもあります。
モジュール2では自分の感情に向き合うことも大切にしていきます。
 
まずは、チェックインを兼ねて、今の気持ち、自分の感情に向き合う時間をとりました。
今の自分のエネルギーの状態、心の状態がどこにあるのかを捉えることを、モジュール2では意識的に行っていきます。


  
授業の冒頭、聞間先生から、デザイン思考とイノベーションに関するレクチャーがありました。
デザインコンサルタント会社のIDEO創設者ティム・ブラウンは「実行可能なビジネス戦略にデザイナーの感性と手法を用いて、顧客価値と市場機会の創出を図ること」と述べています。
イノベーションの定義も様々ありますが、モジュール2では「人間の行動・習慣・価値観に不可逆の変化をもたらすアイデアの普及」ととらえています。
  
その後は、とにかくやってみる!を合言葉に、デザイン思考のプロセスを体験するミニワークショップを行いました。
デザイン思考のプロセスは、聞いて回る「旅人」モード、集めたものを整理する「ジャーナリスト」モード、自分の気持ちを入れ、提案をしていく「編集者」モード、アイデアを形にする「エンジニア」モードをぐるっと回し、時には後戻りしながら進んでいきます。
 
「イノベーティブな財布をデザインする」をテーマに、2人一組で相互にインタビューを行い、相手が財布に求めるもの、譲れないこだわりなどの情報をとにかく集めます。次にジャーナリストモード。今、聞いた内容をもとに、ニーズを整理し、インタビュアー自身の気づきを整理していきます。



続いて編集者モードでは、相手が喜びそうな提案を考えていきます。提案したときに相手が喜んでくれることをイメージしながらアイデアを出していきます。
さらに続くエンジニアモードでは、実際に手を動かして試作品を作ります。今日の授業では、色画用紙やフェルト、リボン、壁紙などを使って、相手の求める財布を作ってみました。試作品作りは、雑でも構わないので、とにかく短時間に素早く行います。色とりどり、様々な形状、仕様の財布が出来上がりました。
 


そして、再び「旅人」モードに。作った試作品を相手に見せて、フィードバックをもらいます。このサイクルを回していくことがデザイン思考のプロセスでもあります。

 

モジュール2で取り組むテーマは「休むをデザインする」です。
まず、最初にテーマでもある「休む」とは一体何か?コンセプトを掘り下げていくワークを行いました。
モジュール1で学んだKJ法を活用して掘り下げていくうちに、それぞれのチームが取り組む「休む」が少しずつ明確になっていきました。
 


翌日のDay2でも、チェックインを兼ねて、「感情」を表すEQチェックシートを用いて、今の自分の感情、気持ちがどんな状態であるかの確認からスタートしました。
 
Day2の冒頭は、昨日作ったコンセプトマップをもう一度新鮮な目で見返すところから始まります。コンセプトマップをはじめプロジェクトを進行するにあたっては、一度作って終わりではなく、何度も作り直すことが大切です。


 
授業では、インタビュー調査を中心にリサーチを進めていきます。インタビュー調査は一般的でもあり、比較的取り組みやすく、わかりやすいものです。
インタビューは「誰に」「何を」聞くか?が大事です。
エクストリームユーザーと呼ばれる人たちにインタビューをしていくことで、コンセプトに広がりをもたらしてくれます。
 


その後、実際に、個別インタビュー演習を行いました。
インタビューイー、質問係のメイン・サブ、ノート係、写真係を全員が必ず1度体験します。体験からの気づきを演習が終わるごとに振り返りを行い、全体で共有し、気づきと学びを蓄積していきました。


 
次回の授業は約1か月後。それまでの間に、各チームでインタビュー調査を実施します。
既にインタビュー相手を見つけているチームや、質問や想定問答を設定しているチームなど、リサーチに向けて着々と動き出しています。どんなインタビューが行われるのか、そして、どんなインサイトが見つかるのか、Day3が楽しみです!
 
 ★※授業を「可視化」に!!
講師岸先生より、今日の授業の内容を「可視化」に、まとめて頂きました。

・Day1


・Day2


<お問い合わせ>
福岡女子大学 地域連携センター 女性学び直し担当
manabi@fwu.ac.jp
092-692-3198