NEWS&TOPICS

NEWSTOPICS

2018.05.21授業報告

モジュール1「ワークショップデザイン基礎」対面授業が始まりました!!

5月19日(土)、イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム モジュール1「ワークショップデザイン基礎」初回の対面授業がスタートしました。



2週に渡って、対話や場が持つ力やチームで取り組む効果を体感しながらワークショップデザインについて学んでいきます。
 
ワークショップの3大特徴は「参加」「体験」「相互作用」です。この3つをワークショップデザインの2日間の授業の中で実践し、体感していきます。
2日間が終わったときに、自分なりの「ワークショップとは?」「ワークショップでできること」に対する答えが見つかっていることが目標です。
早速、全員で教室のレイアウト変更からスタート。学びには環境も必要な要素のひとつです。目的に応じたグループサイズ(人数)やレイアウトを作ることもまた、学びです。
 
レイアウト変更を終えた後は、お互いを知るために自己紹介を行いました。
3人一組での自己紹介を2セット、ここでは「リフレクションカード」を使ってカードに書かれていることを交換し合いました。その後、簡単なイラストが描かれたカードを用いて、意外な一面を知る自己紹介。既に話が尽きない様子で、教室内には笑い声があふれていました。


 
その後、また別の人とチームを作って、人類滅亡の危機にシェルターに入れる人を選ぶ「スリーテン」を行いました。このゲームでは、与えられた情報はかなり不足しています。その不足部分をチームメンバーで補い合いながら、選んでいきます。このワークのポイントは、足りない情報を埋めるときには、どうしてもそれぞれの人の価値観や経験にゆだねられてしまいます。同じ職業でも受け止め方は人それぞれ。そんな違いを味わってもらいました。そして、このワークには模範解答がありません。正解のない問いに対してどう情報を集めて意思決定していくのか…そんなもやもやも同時に味わいました。
 

ワークショップが発展してきた歴史、ワークショップの分類、ワークショップの定義のレクチャーの後、午後からは、またまたチームを変えて、ワークをいくつか行います。
 
何気なく使っている「場づくり」というものに対するイメージを皆さんで交換しました。このワークでのポイントは、同じ言葉でも、人によって考えや受け止め方は違う、ということ。アタリマエだと思って使っている言葉も、前提を確認すること、相手がどうとらえているのかを知ることが大事です。
このワークでは、「カタルタ」というツールを使いました。「カタルタ」を使うことで、少し違った角度から自分の考えを見直したり、考え直すことができます。
*カタルタ http://www.kataruta.com/
 
 
次に「デザイン」について考えるワーク。
最初はとにかく「デザイン」とつく言葉をピックアップしました。グラフィックデザイン、キャリアデザイン、ユニバーサルデザインなどなど… ホワイトボードいっぱいに付箋が貼られた様子は壮観でした!

その後、いちばんしっくりくる言葉、共感した言葉が同じ人でチームを編成し、デザインに関する1行コピーを作成しました。出来上がったコピーは下記の通り。
 
・思いやりと感動のかけ橋である
・人の幸せにつなげるプロセスである
・人の本能である
・GOALへの道のりの設計である
・ジグソーパズルである 経験というピースを基にありたい姿を描くもの

 
デザインというと、どうしても「もの」に関することを想起しがちですが、プロセスも含めたあらゆるものが「デザイン」の対象であるということがわかります。
 
Day1最後のワークは「問いを練り直す」がテーマ。
このワークでは、一度立てた問い(課題)を練り直すことを体験してもらいました。練り直すには、自分一人でやっているとどうしても独りよがりになります。そこで、チームのメンバーの力を借りて、違う視点、違う考えを受け入れることが大切になってきます。
まずは、このプログラムで学びたいことを各個人で考えます。それを同じチームのメンバーから順番にフィードバック(アドバイス)をもらっていきます。自分以外のメンバーから、こうしたらもっと学びが深まるんじゃないか? どのような説明があればもっとわかりやすいか?など応援メッセージを書き込んでもらいました。戻ってきたものをじっくりと読み込んで、再度、目標を立て直します。このように、違う視点を取り入れることで問い(課題)がより深まることを体感しました。
 

 
最後は今日1日のワークを振り返って、今の気持ちを漢字一文字で表して皆さんと共有しました。
同じ7時間を過ごしても感じることはそれぞれ違います。違っているからこそ、自分では気づかない別の視点での気づきや発見、学びがある! 1人よりも大勢の方が学びが広く深い!ということをいろいろなワークを通じて体感していただきました。


 
初回から、たくさんの笑顔と気づき、学びに溢れた授業になりました。楽しい!という感想も多く、早速、Hard Funな学びを楽しまれている様子でした。
来週は、「ワークショップをつくる」をテーマに「目的は何か?」を掘り下げていきます。



お問い合わせ>
福岡女子大学 地域連携センター 女性学び直し担当

manabi@fwu.ac.jp
092-692-3198