本の紹介


今年2012年は、グリム童話が初めて出版されてから200年という記念の年です。
白雪姫にいばら姫、ヘンゼルとグレーテル、赤ずきんなど誰もが知っているグリム童話。数々の童話たちは私たちに夢を見せてくれ、ときには教訓を与えてくれます。
今回はそんなグリム童話に関連する3冊の本を紹介します。



グリム童話は、19世紀ドイツで兄ヤーコプ・グリム(1785-1863)とその弟ヴィルヘルム・グリム(1786-1859)の兄弟によって編纂されたものです。200話以上に及ぶグリム童話の中から本書Ⅰ巻には69話、Ⅱ巻には101話収録されています。言わずと知れた物語はもちろん、「ホレばあさん」など日本ではあまり知られていない物語もたくさん掲載されています。一話一話が短く、短時間でも読みやすい構成になっています。Ⅱ巻(請求番号943/G86/2)は2F開架に配架されています。


本書では「…(略)…19世紀ドイツのグリム兄弟が編んだメルヘンは、今も世界中で愛されている。だが、それらは本当は何を語っているのだろうか。キリスト教が広まる以前の神話・伝承にまで遡り、民衆の習俗や信仰、夢や恐怖に迫る、発見に満ちた案内」(カバーより)とあるように、数々のメルヘンをヨーロッパ文化の側面から読み解いていきます。「シンデレラはどのように変身したか」、「白雪姫を殺そうとするのは実母か継母か」など私たちの興味を惹きつけるテーマばかりです。童話は私たちに何を伝えようとしているのか。グリム童話を新しい視点で見つめることのできる一冊です。



ドイツ・メルヘン街道には、グリム童話のゆかりの街が約70存在します。メルヘン街道とはドイツ北部のブレーメンからウェーザー川に沿って南下し、フランクフルト近郊のハーナウに至る街道です。その長さは約600kmに及びます。ハーナウはグリム兄弟の生誕の地です。「赤ずきんのふるさとの村や野ばら姫の城、ねずみとり男の町ハーメルンなどが点在していて、ドイツ・メルヘンの香りを味わうには最適の地域だ」(p.2「プロローグ」より)とあるように、本書ではそれぞれの街の風景や歴史を紹介、解説しています。まるで実際にメルヘン街道を歩いているかのような気分に浸ることができる一冊です。



 

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