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国文学専攻

 カリキュラム  スケジュール 福岡女子大学国文学会 受験生の方へ

  

   

  (公開講座紹介)

   平成15年度 福岡女子大学 土曜公開講座 「 言葉と文化―原典を繙く 」

  

                                     (毎月・第2土曜日)

                 福岡女子大学生涯学習研究センター・福岡女子大学 共催

                                    会場 本学図書館視聴覚室

 

   

◇8月9日(土)13:30〜 〜田坂憲二 「源氏物語の人物造型」 より〜   
    講義中         

         写本

 『源氏物語』を多角的に眺めると、一人の女性の性格の描かれ方にも、さまざまな要素がひそんでいます。目には見えない複雑な、人の内面と関係性を物語に描く方法、そして読む方法。(日常生活での人の心の“読み方”にも応用できる?)

 質疑応答の中で、貴重な『源氏物語』の写本が、平安時代から中世、さらに戦国時代〜江戸時代を経て、現代の活字本に至るまで、どのように伝わり後世の文化を生み出したか、という話題にも及びました。会場では『源氏物語』中世写本の複製本など(附属図書館所蔵)を展示。受講生の方々には実際の筆写本の形態に手で触れるという形で、原典の世界を味わっていただきました。

 

  

◇10月11日(土)13:30〜 〜矢野準 「日本語は乱れているか」 より〜   
        用例    方言           講義中      

         

 (左)江戸・明治期から現代まで使われている「全然」の肯定的用法。これは乱れている?

 (右)「ら抜き」言葉も、少し見方を変えて眺めてみると…大分県方言(食べられない)には、 「食べきらん」「食べられん」「食べれん」の三つがあり、それぞれ意味の使い分けがある(!)というお話。みなさん、違いをご存知ですか?

  「『乱れ』なのか、『ゆれ』なのか」。普段の生活と関連して、受講者の方々の関心・問題意識も高いようです。講義後に「やはり若い人の言葉は乱れているのでは?」「教育的見地からはどう対処を?」などの質問も殺到しました。講師の秘伝(?)イラストによる、コミュニケーションと言語活動の仕組みの説明も。「言葉にどう配慮するか」ソシュールから大衆小説・歌謡曲に至るまで、広範な日本語の現象全体に視野が拡がります。

 

◇12月13日(土)13:30〜 〜月野文子「万葉集のユーモア」より〜

     講義中

  

       歌の例

 『万葉集』については今日一般的に、明治時代以降のアララギ派などによる「写生」や「叙景」の歌の評価で知られています。「古代の人々の素朴な人間感情」の表現、などともいわれるようです。しかし今日の講義では、そうしたイメージとはひと味違う、『万葉集』の魅力を考えてみます。

 歌はまさに「声に出して歌われる」、共有されるものであった、という話を聞くと、古典・和歌に対する固定観念がだいぶ変わるのではないでしょうか。例)「私の宿に韓藍(鶏頭)の種を蒔いて枯れてしまった、懲りずにまた蒔こう」という歌ですが、「ガーデニングの好きなお父さんの歌ではありません」。本当の意味は…

                受講をご希望の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。→生涯学習研究センターへ

  

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