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2021.04.19お知らせ
2020年度「スリランカ・Exploring “Development”プログラム」報告会を開催しました!
 2020年度の正課体験学習プログラムのひとつである「スリランカ・Exploring “Development”プログラム」報告会を、同履修生が4/7に開催しました。
 
 2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大の中、例年は9月に3週間ほど実施するスリランカ現場体験が叶いませんでした。しかし、事前学習をふまえ、1月・2月には現地NGO他関係者のご尽力により、5回にわたり現地とオンライン交流を実現、その後の発展学習も経ての学びを発信しました。
 
 
 
 報告会のタイトルは、「そこにWHYはあるんか?」。目的意識を持つことが成長(development)につながる、と感じるに至った1年間のプロセスが語られました。
 
 報告会は対面とオンラインのハイフレックス型で実施し、参加者は約60名。福女大生・教職員のみならず、事前学習の社会人ゲスト講師や、国際文理学部1期生としてスリランカプログラムに参加したOG、そして他大学の海外体験学習担当教職員等、多様な方々にご参加いただきました。
 
*福女大の基本理念「次代の女性リーダーを育成」に向かう学びの羅針盤FWU COMPASSに位置付けられた「正課内外での体験的学習」。本スリランカプログラムは、その「正課」、つまり、単位付与のある授業として、事前学習・現場体験・発展学習を通年で行うものです。2021年度も、新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら、スリランカプログラムを含む17の国内外での正課プログラムが開講されています。

 
「報告会開催から学んだこと」(履修生一同)
 私たちは報告会を通して、とにかく挑戦してみることで自分ができること・できないことを知ることができ、新たな可能性が開けるということ(これはプログラムを通しての学びでもありましたが)を改めて実感しました。また、全力で取り組むことで、失敗を絶対にムダにせず、次につなげたい、と強く思うことができました。
 
 報告会を企画するにあたり、私たちは何を伝えたいのか、参加してくださる人にどうなって欲しいのかを考え、和栗先生からご指摘を受けながら、事前にいろいろな場面を想定し、報告内容の推敲、練習を重ねました。そして、迎えた報告会当日。場を和ませるための音楽や途中参加の方へレジュメを渡す役割など、状況を事前に想定することで、場をつくることができました。しかし、質問やコメントにうまく答えられなかったり、Zoomでの締め方が曖昧であったりと、私たちの想定が甘かった部分や柔軟に対応できなかった部分など、改善する点もたくさんありました。報告会に向けて、毎日頑張ってきた分、「悔しい」と心の底から感じました。しかし、今回失敗したことを改善すれば、私たちはもっともっと成長できるはずです。
 
 高校までの学校行事などでは、その行事を「すること」がゴールで、「なぜ」するのか、その行事を通して参加してくれた人にどうなってほしいのか、自分たちはどうなりたいのかを考えることはありませんでした。しかし、私たちはこのプログラムを通して「自分はどうなりたいのか」を考えるようになり、この報告会を聞いてくれる人に「どうなってほしいのか」を考えに考えました。ただ用意されたものに乗っかるのではなく、自分たちで場を準備し、なぜこの報告会を行うのかを考えることで、「すること」ではなく、「その後を描くこと」が大切だと知りました。
 
 1年間のプログラムでの活動や、その集大成として「報告会を自分たちでつくり上げる」という「挑戦」をしたからこそ失敗し、できない部分が見えてきました。たくさん失敗をしましたが、「できなかった、悔しい」で終わらせるのではなく、さらに成長する「きっかけ」に変えようと積み重ねています。
 
 新年度の授業では、オンラインでも対面でも自分から発言することで他の履修生が発言しやすく、ご担当の先生も授業をしやすい場をつくれるよう、毎日挑戦しています。また、先生から質問を受けるときもなぜこの質問をするのだろう、この質問から先生は何を考えてほしいのだろうと問うようにしています。そうすることで、学び方が今までと大きく変わりつつあるように思い、「ただ授業を受ける」よりもずっと学べているように感じています。
 

​学生や先生、職員のみなさんが聞き入ってくださいました。


質疑応答では、参加学生からの積極的なコメントも。


いただいた質問やコメントに「戻す」を意識しつつも、その難しさを実感。


事前学習で行った香椎浜のプラごみ調査分析にご協力くださった
環境科学科・吉村教授からも鋭いご質問が…
 

担当教員の共通教育機構・和栗百恵准教授。