福岡女子大学 国際文理学部 食・健康学科 / 福岡女子大学大学院 人間環境科学研究科栄養健康科学領域公衆衛生学研究室
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福岡女子大学 国際文理学部 食・健康学科
福岡女子大学大学院 人間環境科学研究科栄養健康科学領域
公衆衛生学研究室

News

2023/08/22 大学院生の論文がアクセプトされました。
Tadokoro K, Ohta M, Kakuno Y, Iida A, Nakamura T. Effect of zinc-deficient diet on two strains of mice. J Nutr Scci Vitaminol (2022.12 accepted)
2023/3/10 共著の論文がアクセプトされました。
谷直道、埴岡隆、樋口善之、太田雅規、赤津順一.特定健康診査の標準的な質問票において咀嚼状態不良と回答した勤労者の特性. 日本公衛誌(受理 2023.3.10)
2022/12/09 共著の論文がアクセプトされました。
谷直道,埴岡隆,樋口善之,太田雅規,倉冨育美,山本良子,赤津順一. 職域における勤労者の主観的咀嚼状態と食習慣の関連性. 産衛誌(2022.12 accepted)
2022/7/11 大学院生の論文がアクセプトされました。
細井菜穂子、村上智美、太田雅規(責任著者). 中学生の頃の暮らし向き、中学生の頃の共食状況や手伝い状況が、成人後の野菜摂取頻度に及ぼす影響. 日本食育学会誌 (2022; 16(4)の予定)
2022/2/28 共著の論文がアクセプトされました。
Tani N, Ohta M, Higuchi Y, Yamamoto R, Akatsu J. Does difficulty in chewing induce subjective musculoskeletal symptoms? A case-control study. BMJ Open 2022;12:e053360.
2022/2/25 大学院生の論文がアクセプトされました。
村上智美、細井菜穂子、太田雅規(責任著者). 健康的な食品の選択をナッジする:食堂における効果の検証と倫理的課題の一考. 日本食育学会誌 2022; 16(3): 15-28.
2022/2/18 共著の論文がアクセプトされました。
谷直道,埴岡隆,樋口善之,太田雅規,山本良子,赤津順一.特定健康診査に用いられる主観的な咀嚼状態に関する質問項目と男性勤労者における口腔状態の関連性. 産業衛生学雑誌(20220218 accept)
2021/11/19 大学院生の論文がアクセプトされました。
浜谷小百合、太田雅規(責任著者). 小学校5年生児童の食習慣、食環境および保護者の食習慣と1年後の児童QOLとの関連:縦断的検討. 健康支援 (受理2021.11.19)
2021/11/15 大学院生の論文がアクセプトされました。
細井菜穂子、村上智美、太田雅規(責任著者).小・中学校時代の食べる速さが20歳時の体格に及ぼす影響. 日本食育学会誌 (2021; 16(1)の予定)
2021/10/03 共著の論文がアクセプトされました。
Umeki Y, Hayabuchi H, Adachi H, Ohta M (Corresponding author). Feasibility of Low-Sodium, High-Potassium Processed Foods and Their Effect on Blood Pressure in Free-Living Japanese Men: A Randomized, Double-Blind Controlled Trial. Nutrients 2021; 13(10): 3497: https://doi.org/10.3390/nu13103497
2021/05/14 学部卒業生の論文がアクセプトされました。
向井原くるみ, 太田 雅規. 幼少期の食べ物の好き嫌いの有無,好き嫌いの克服経験や克服意思が成人後のストレス対処能力に及ぼす影響. 栄養学雑誌 2021;79(4): 185-195.
2021/03/01 共著論文が掲載されました。
安倍 ちか, 沖田 千代, 梅木 陽子, 浜谷 小百合, 太田 雅規. 児童の食意識・食環境と心身の健康状態との関連性. 九州栄養福祉大学研究紀要 2020; 17: 117-127.
2021/02/05 大学院生の論文がアクセプトされました。
Rieko Morita, Masanori Ohta, Yoko Umeki, Akiko Nanri, Takuya Tsuchihashi, Hitomi Hayabuchi. Effect of salt exposure in early environment and salty taste preference on saltiness and palatability by using umami ingredients among Japanese adults. Nutrients.
2020/10/01 大学院生の論文が掲載されました。
永原真奈見、樋口善之、赤津順一、谷直道、山本良子、太田雅規. 男性勤労者における特定保健指導の6か月時での3%減量目標の意義と3か月時評価への応用可能性 産業衛生学雑誌 2020年早期公開.
2020/08/31 大学院生の論文が掲載されました。
永原真奈見、太田雅規、梅木陽子、南里明子、早渕仁美. 小学生の入学後6年間における朝食の食事バランスと生活習慣や不定愁訴の変化. 栄養学雑誌 2020; 78(4): 131-142.
2020/08/26 大学院生の論文がアクセプトされました。
永原真奈見、樋口善之、赤津順一、谷直道、山本良子、太田雅規. 男性勤労者における特定保健指導の6か月時での3%減量目標の意義と3か月時評価への応用可能性. 産業衛生学雑誌 2020; 63(3): (accepted)
2020/07/31 共著論文がアクセプトされました。
Naomichi Tani, Masanori Ohta, Yoshiyuki Higuchi, Junichi Akatsu, Masaharu Kumashiro. Lifestyle and subjective musculoskeletal symptoms in young male Japanese workers: A 16-year retrospective cohort study. Preventive Medicine Reports 2020; 20 :101171
2020/03/09 大学院生の論文がアクセプトされました。
浜谷小百合、太田雅規. 小学校高学年児童の健康関連QOLと朝食時の食習慣および食環境との関連. 日本食育学会誌 2020; 14(3): 187-196.
2020/03/05 高年齢労働対策についてまとめた総説が出版されました。”食”の視点についてを担当しました。
神代雅晴、山下潤、太田雅規、横田直行. 高年齢労働者の健康と安全の確保のために. 特集「高年齢労働者の健康と安全をめぐって」 産業医学ジャーナル2020; 43(2): pp4-9
2019/12/26 共著論文が立て続けに2本アクセプトされました。
(1) Hayabuchi H, Morita R, Ohta M, Nanri A, Matsumoto H, Fujitani S, Yoshida S, Ito S, Sakima A, Takase H, Kusaka M, Tsuchihashi T. Validation of Preferred Salt Concentration in Soup Based on a Randomized Blinded Experiment in Multiple Regions in Japan- Influence of Umami (L-glutamate) on Saltiness and Palatability of Low-Salt Solutions. Hypertens Res 2020;43(6): 525-533.
(2) Morita R, Ohta M, Hayabuchi H, Fujitani S, Yoshida S, Matsumoto H, Tsuchihashi T. Quantitative verification of the effect of using an umami substance (L-glutamate) to reduce salt intake Hypertens Res 2020;43(6): 579-581.
2019/12/9 共著論文が公開されました。
Iida A, Kuranuki S, Yamamoto R, Uchida M, Ohta M, Ichimura M, Tsuneyama K, Masaki T, Seike M, Nakamura T. Analysis of amino acid profiles of blood over time and biomarkers associated with non-alcoholic steatohepatitis in STAM mice. Exp Anim. 2019 Nov 6;68(4):417-428.
2019/09/02 共著論文が2報、掲載されました。
江口泰正、井上彰臣、太田雅規、大和浩. 運動継続者に見られる継続理由の特色—労働者における運動継続への行動変容アプローチに関する研究—. 日健教誌 2019; 27(3): 256-270.
永原真奈見、梅木陽子、南里明子、太田雅規、早渕仁美. 小学1年生の生活習慣・不定愁訴の実態と就寝時刻・保護者の生活習慣との関連. 日本食育学会誌 2020;14(1): 13-26.
2019/07/31 2016年度スーパー食育スクール事業に関連した論文が日本食育学会誌に掲載されました。
太田雅規,梅木陽子,安倍ちか,江副貴子,浜谷小百合,沖田千代. 小学校高学年時の朝食時の食環境がストレス対処能力に及ぼす影響. 日本食育学会誌 2019; 13(3): 201-210.
2019/03/19 大学院修了の山本夏生氏の論文が公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・大学院人間環境科学研究科紀要「人と環境」に掲載されました。
Natsuki Yamamoto and Masanori Ohta: The relationship between folate intake and neural-tube defects: an international ecological study. Human and Environment 2019; 50: 5-8.
2019/03/01 2019年6月8日土曜日―9日日曜日に日本食育学会を福岡女子大学で開催します。

http://shokuiku2019.umin.jp/

2019/02/28 研究室のホームページを開設しました。

Profile

教授 太田雅規

福岡女子大学
国際文理学部 食・健康学科

福岡女子大学大学院
人間環境科学研究科栄養健康科学領域
公衆衛生学研究室

連絡先

〒813-8529 福岡市東区香住ヶ丘1-1-1

E-mail:

教授 太田雅規

産業医科大学を卒業後、2年間の臨床研修を終え、その後、予防医学の実践の場として、産業医として働く人の健康保持増進に関わる仕事をしてきました。1999年からは大学に戻り、食事指導や運動指導を中心とした生活習慣修正指導の効果検証を、生活習慣病の予防・是正、酸化ストレス指標への効果、心理的側面への効果、働く能力への効果など多面的に評価してきました。2015年からは福岡女子大学に移り、フィールドを職域から学校や介護予防へと広げ、食や身体活動と健康保持増進についての実践的な研究を展開しています。

当研究室では、大学院生として、食や身体活動などを介した予防医学の実践的研究に興味のある方を募集しております。興味のある方はご連絡下さい。

Research

公衆衛生学とは、個人よりも集団を対象とし、病気の治療よりも予防に重きを置いた実践的な学問分野だと考えています。当研究室では、主に食や身体活動に着目して、学校や職域、さらに介護予防を視点に入れた実践的な研究として以下に挙げることを行っています。

当研究室および本学栄養教育学研究室梅木講師、西九州大学沖田教授(本学名誉教授)、九州栄養福祉大学安倍准教授とともに2016年度から文部科学省の「スーパー食育スクール事業」、2017-2018年度に文部科学省「つながる食育推進事業」に関わっています。その成果は、それぞれ以下よりアクセスいただければと思います。

その他、当研究室の博士後期課程の学生と一緒に、小学校における食とQOLとの関連についての横断的・縦断的な研究も行っています。

我が国で毎年調査されている国民健康・栄養調査の結果の中で、1年ごとの男性の肥満者の割合を、誕生年ごとにつなぎ時系列にまとめ直したものが下図です。この図から、男性は60代まで加齢と共に肥満者の割合が増えることが分かりますが、それに加え、世代が若い集団ほど肥満者の割合の増加速度が速くなっている(線の傾きが急になっている)ことが分かります。これに対して、我が国は40歳から特定健康診査・特定保健指導(いわゆるメタボ健診)を行っています。この図からも明らかなように、もっと早いタイミングで生活習慣の見直しを行わなければならないと思っています。現在、上記のように小学生や中学生へも食育という形で関わらせていただいておりますので、この図も意識しつつ、より効果的な予防方法についての研究を行っていきたいと考えています。

日本予防医学協会との研究で、メタボリックシンドローム対策として2008年から開始されている特定健康診査・特定保健指導の取り組みの中で、特定保健指導のデータを頂き、種々の解析手法を用いて、より効果的な指導方法について探索的研究を行っています。主な調査結果を以下に示します。

(1)混合軌跡モデルを用いた危険因子による特定保健指導の支援レベルの予測可能性

本研究では、特定保健指導にリストアップされた集団を対象に2008年から2012年の5年間にわたり、支援レベルの推移を混合軌跡モデルを用いてパターン分析し、ベースラインの危険因子による支援レベルの推移の予測可能性ついて検証した。対象は、2008年から2012年にかけて某労働衛生機関にて特定健康診査を受け、その結果、積極的支援あるいは動機づけ支援としてリストアップされた勤労者6,129名を対象とした。動機付け支援か積極的支援かを経年的にとらえ、混合軌跡モデルを用いて軌跡パターンを抽出した。その後、2008年における飲酒習慣の有無、喫煙習慣の有無、運動習慣の有無、通勤での身体活動の有無、睡眠の質の良否と各パターンの違いを検証した。その結果、混合軌跡モデルにより以下の4つのパターンを抽出した(図1)。Trajectory (Traj) 1: 動機付け支援から積極的支援に悪化するパターン、Traj 2: 動機付け支援のままのパターン、Traj 3: 積極的支援から動機付け支援に改善するパターン、Traj 4: 積極的支援のままのパターン。図2に示すように5つの危険因子がいずれもない場合、動機付け支援のまま(Traj 2)の確率は35.5%、全ての危険因子がある場合は、積極的支援のまま(Traj 4)の確率は49.1%であった。喫煙習慣がある場合、スタートが積極的支援である確率(Traj 3: 37.7%, Traj 4: 50.5%)は動機付け支援である確率よりも高く(Traj 1: 3.3%, Traj 2: 8.5%)、かつ、ずっと動機付け支援のままである確率(Traj 4)は他の危険因子に比べ最も高かった。以上の結果から、ベースラインでの危険因子の有無で支援レベルの推移の違いがあり、特に、喫煙習慣がある場合、積極的支援になる確率、その後も、積極的支援のままである確率が高いことが示された。 (2017年度日本産業衛生学会にて発表)

(2)テキスト分析を用いた特定保健指導の目標設定に関する検証

特定保健指導の際に個々に立てられた目標に関して、テキスト分析を用いて目標設定の特性を把握することにより、効果的な目標の設定方法を探索的に検証することを目的とした。2015年度に某労働衛生機関にて特定健康診査を受け、その結果、積極的支援あるいは動機づけ支援としてリストアップされた勤労者3,055名を対象とした。年齢に欠損のあったものを除外した3,024人(男性2,659人、女性365人)とした。テキスト分析にはKH Coder* (free software)を用いた。対応分析を用いて、男女別に脱落者と終了者の目標設定の違い、血圧や肥満の改善に対する効果の有無に着目してデータマイニングを行った。その結果、特定保健指導の脱落者は男女とも「続ける」「心がける」など具体的な行動変容を伴わない語が多く、終了者では 「積極」、「控える」、「八分目」など行動変容を伴う語が多かった(図参照)。つまり、特定保健指導において、指導者側は具体的な行動変容につながる語を用いた目標設定を立てるよう仕向けることが大切であることが示唆された。
*樋口耕一 2014 『社会調査のための計量テキスト分析 ―内容分析の継承と発展を目指して―』 ナカニシヤ出版
(2018年度日本産業衛生学会にて発表)

2017年度から介護予防の取り組みとして、地域に自主的な活動として集まっている方々を対象に、ステップ運動やスロージョギング、DHAサプリメントの効果、食の多様性の意義についての研究を推進しています。これまでの研究成果は以下の「経歴および主な業績」よりご確認下さい。

Work Ability (労働適応能力)とは、Finnish Institute of Occupational Health (FIOH)で作られた概念で、仕事の要求を成し遂げる労働者の能力を表す概念です(Ilmarinen, 2009)。労働適応能力の評価としてはWork Ability Index (WAI)が世界中で用いられています。WAI得点によって評価された高い労働適応能力は、生産性や労働の質の向上につながることがヨーロッパを中心に示されています(Tuomi, et al., 2001)。このWAIを用いた研究も成果として論文報告しています。以下の「経歴および主な業績」よりご確認下さい。
また、日本予防医学協会との研究の中で日本式の労働適応能力指標(Active Aging Index, AAI®)の開発者の一人として関与しました。今後、食や身体活動を高める事で労働適応能力が高まるかについて検証を進めていきます。
2019年からは環境改善のアプローチによる労働適応能力への効果についての研究も始めています。結果は順次報告していきたいと思います。

以上の研究の取組に加え、学部学生や大学院生と一緒に以下のような健康増進に関わる研究を行ってきました。

  1. 小学校高学年時の食環境がその後のストレス対処能力(SOC)**に及ぼす影響
  2. 親の食事パターンが子の糖代謝に及ぼす影響
  3. カンボジアにおける子供の食生活〜都市と地方での食生活調査〜
  4. 難消化性デキストリンを有効成分とする特定保健用食品がPMS(Premenstrual Syndrome)に及ぼす影響
  5. 魚油サプリメントが骨代謝に及ぼす効果
  6. n-3系脂肪酸がヒトの代謝に及ぼす効果
  7. 体組成が歩行に及ぼす影響
  8. 栄養教諭および学校栄養職員が感じる学ぶべき食物アレルギーに関する教育
  9. 食品摂取の多様性とスポーツ選手のコンディションとの関連
  10. 1日3個のデーツ摂取が酸化ストレスおよび心血管リスクに及ぼす効果
  11. 豆乳が運動疲労および視覚ストレスの抑制に及ぼす影響
  12. 若年女性のヘルスリテラシーの現状と購買行動の提案
  13. タルトチェリーサプリメントによる睡眠の質の向上効果について
  14. 地域高齢者の共食状況と食品摂取多様性、フレイルリスクとの関連
  15. 幼少期の嫌いな食べ物及び克服経験の有無が成人後のストレス対処能力(SOC)に及ぼす影響
  16. 幸福、ストレス対処能力(SOC)、ヘルスリテラシーが健康に及ぼす影響とその相互関係について〜日本とタイにおける比較研究〜
  17. スポーツをしている学生における心理的競技能力と食事バランスの関係について
  18. 過去の運動経験が現在のライフスキルおよび食習慣に与える影響
  19. 日本人若年女性におけるボディイメージの障害の要因検討〜社会文化的要因の年代比較および国際比較〜
  20. マレーシアと日本における運動習慣・食習慣・近隣歩行環境と肥満の関連性について
  21. 栄養教育や共食の経験、食生活リテラシーがスポーツ集合的効力感に及ぼす影響
  22. 家族との共食が子どものスポーツパフォーマンスに与える影響~共食と心理的競技能力診断検査(DIPCA.3)の関係について~
  23. 咀嚼能力と自覚疲労度、ストレスの関係について
  24. 幼少期から現在までの飲料の摂取習慣が骨密度に与える影響
  25. 大学生陸上長距離選手におけるスポーツ飲料摂取と運動パフォーマンスの関連

以下は大学院生との研究課題です。

  1. 妊娠と葉酸についての研究
  2. 食環境とQOLについての研究
  3. 幼少期の習慣が成人後の健康行動や健康状態に及ぼす影響
  4. 健康的な食品の選択をナッジする:食堂における効果の検証と倫理的課題の一考
  5. 低濃度の食塩溶液にグルタミン酸塩を添加した際の塩味とおいしさ評価への影響と減塩を目的とした汁物の好ましい食塩濃度の検討
  6. 健康寿命の延伸を目指したライフステージからのアプローチ~壮・中年期における特定保健指導の意義と学童期における生活習慣形成の課題~
  7. 中学生の頃の暮らし向き、中学生の頃の共食状況や手伝い状況が、成人後の野菜摂取頻度に及ぼす影響

**SOC (Sense of Coherence)とは、1987 年にイスラエルの医療社会学者 Antonovsky が提唱した健康生成論の中核概念で、生き抜く力、ストレス対処能力、健康生成力とも呼ばれています。また、世界保健機関(WHO)の主要概念の一つでもあります。SOCは、3 種の下位概念、直面した出来事をポジティブ にとらえて自分の成長の糧にする力である有意味感(meaningfulness)、直面した出来事や問題を把握し たり予測したりできる力である把握可能感(comprehensibility)、上手く健康要因を動員して問題解決につなげる力である処理可能感(manageability)から構成され3者の合計により算出されます。
 我々は過去に残業とストレス度との関係性にSOCのレベルが媒介することを報告しています(Ohta M, et al. JOH 2015)。

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