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福岡女子大学

国文学会

受験生の方へ

 

日本言語文化(国文学・日本漢文学・日本語学・

日本語教育学・日本史学)コース

 

国文学・日本語学から日本史まで幅広い専門領域を網羅的に指導できる専任教員8名の体制です。

これだけの教員スタッフによって、学生ひとりひとりの力をしっかりとつかむことができます。

知識だけでなく、判断力や分析力などを培うためのアドバイスを的確に行うことができます。

【※コースHP新規作成中】→受験生の皆さんへ

 日本言語文化コース

 ガイド パンフレット(2011-)

                                        (pdf)

〈カリキュラム、履修モデル、資格・進路等についてのガイド〉

 

日本言語文化 教員紹介 2012年度版

四年時には、それぞれの教員の卒業論文ゼミに分かれて所属し、徹底した少人数指導制でじっくりと、そして安心して卒業論文作成に取り組めます。

 

国文学(奈良時代・日本漢文)

月野 文子( TSUKINO Fumiko )

 漢文学。日本文学。主に上代。『古事記』『懐風藻』『万葉集』等を研究。教授。担当教員が上代文学と日本漢文学を掛け持ちしているので、いわば雑居研究室です。卒業論文には万葉の相聞歌あり、長屋王事件あり、菅原道真の漢詩あり、和漢朗詠集あり…何でもありです。

 上代はとくに文学と歴史が不可分です。万葉集や古事記を研究するためには歴史的事実にとどまらず、衣・食・住、絵画や音楽など文化的な事柄も併せて考えていきます。

 奈良時代の大伴旅人も、平安時代の藤原道長も、維新で活躍した西郷隆盛も、みな漢文体の手紙を書き、漢詩を作りました。それらが〈日本漢文〉と呼ばれるものです。いつの時代も漢文が教養の基本でしたから、国文学は漢文学の影響抜きには語れません。

 

国文学(平安時代〜鎌倉・室町時代)

今井 明( IMAI Akira )

 日本文学。中古、中世文学。和歌研究。教授。源氏物語と平家物語、枕草子と徒然草、古今集と新古今集、中古・中世の文学は豊かな、広がりを持った世界です。そうして、どんなに「深読み」しようとも、はね返されてしまうような強靭な作品たちがそろっています。

「古典」と呼ばれる作品に挑戦することは、常に全力で臨まなければなりません。「読む」ことは、「書く」こと以上に創造的なことなのです。多様で多彩な作品を擁しているのが、中古・中世の日本文学の世界です。自分が挑戦してみたい作品をぜひ見つけてください。

     

国文学(江戸時代)

大久保 順子( OHKUBO Junko )

 日本文学。主に近世。井原西鶴を中心に近世期の散文作品を研究。准教授。文学から江戸時代と日本を考える研究室です。幕府と諸藩による政治や身分制度が整い、儒学思想の教育が普及し、出版・交通・産業・技術・芸能などが発展した江戸時代。当時の発想は、今日に至るまで日本人の精神や文化の基底に深い影響を及ぼしており、この分野を研究する外国人も増えています。卒業論文では井原西鶴、松尾芭蕉、近松門左衛門、上田秋成や山東京伝などの諸作品を考察し、創作や表現の意識など、様々な問題を探る研究が行われています。

 

国文学(明治・大正〜現代)

鈴木 暁世( SUZUKI Akiyo )

 日本近現代文学、比較文学。芥川龍之介や菊池寛を中心に西洋文学と日本文学の相互交渉を研究。専任講師。この研究室では、激動の明治期から現代までの文学について、作品の特色とその歴史的背景、美術・演劇とのかかわりなどを幅広く考察するための読解力と資料を収集する方法を身につけます。卒業論文では樋口一葉、夏目漱石、村上春樹など関心にそって作品を取り上げ、新たな読みの可能性をさぐります。世界における日本文学への関心の高まりや異文化交流を背景に、海外文学・文化との影響関係や翻訳について興味をもって研究する学生も増えています。

 

日本語学(日本語研究:文語史研究)

矢野 準( YANO Jun )

 日本語学。主に江戸時代語を研究。教授。日本語の歴史的変化のうち、文語つまり書き言葉の研究を文献資料を用いた調査を根幹として行います。例えば、古代から近代にかけての文語的な言語資料を基軸に文字表記について「かなづかい」の問題を取り上げたり、文法的な面であれば「係り結び」について調べるなどして、日本人の文章語に関する書記言語生活の実態・言語体系意識などを探ってみます。国語科教員免許取得などのためにも、また古典研究や書き言葉文体研究の面でも、とても役立つ言語研究領域を扱っています。

 

日本語学(日本語研究:口語史研究)

坂本 浩一( SAKAMOTO Koichi )

 日本語学。主に明治時代語を研究。准教授。日本語の歴史的変化のうち、口語つまり話し言葉の研究を文献資料を用いた調査で展開します。古代から近代まで日本国内の文献資料のほか、外国人が記した文献資料(キリシタン・欧米資料、中国・ハングル資料等)も交え、日本語口頭言語に関する音韻・文法・語彙などを調査します。光源氏やお姫様たちの会話文、狂言・歌舞伎の古台本、通訳会話本、幕末明治の演説・落語速記資料等々、さまざまな資料の会話文発話者の身分・職業・性別・年齢・出身地域などの違いで生じる発音・文法・使用語彙・文体の特徴等を分析します。日本語の口語の歴史から自分のことばのルーツをたどってみよう。

 

日本語教育学

橋本 直幸( HASHIMOTO Naoyuki )

 日本語教育学、日本語学。コーパスを使った日本語研究。専任講師。日本語を母語としない人に日本語を教える仕事、それが「日本語教師」です。この研究室では、日本語教師を養成するための教育・研究を行っています。日本語教師に必要とされる知識は、日本語のしくみについての知識はもちろん、教育学、心理学、日本の外交政策、異文化コミュニケーションなど幅広い分野に及びます。授業では、日本語教科書の分析や、日本語教育の歴史、日本語の語彙・文法、コンピュータを使った日本語の分析方法など、いろいろな面から日本語や日本語教育について学びます。

 

日本史学

渡邉 俊( WATANABE Suguru )

 日本史学。主に中世社会の法秩序・法観念を研究。専任講師。古代・中世・近世・近代のすべての時代が研究対象です。つまり時代の選択は、興味・関心・疑問から生まれる「問い」次第ということです。「問い」と同じくらい重要なのが研究方法。演習では、歴史的事実を復元するために不可欠な古記録や古文書などの史料を精読する方法を学びます。歴史的事実である「点」と「点」とが結ばれて「線」となったとき、そこにどのような歴史的意義を見出すかについては、みなさん次第です。みなさんなりの「解答」=卒業論文を作成してください。

キラリと光る「問い」をたてて、過去を照らしてみませんか?