福岡女子大学 女性研究者支援室

トピックス
2015/07/13
「福女生に聞く、私の研究ライフ☆」vol.12
蝉の鳴き声も聞こえ始めてきましたね。夏季休暇を楽しみにしつつ、前期試験に向けて頑張りましょう!




さて、今回は森田健先生の住環境研究室で研究されている、修士課程1年の甲斐愛梨(かいあいり)さんにインタビューしました!

インタビュー日:平成27年7月1日cloudy
インタビュー・文章:女性研究者支援室員 柴田rabit





柴田:  甲斐さん、先日の「大学院進学促進セミナー」では、心に残るお話をしていただき、
     ありがとうございました。セミナーはいかがでしたか?
                     
甲斐さん:セミナーで、大学院を修了された先輩方が様々な分野で活躍されている話を聞いて、すごいなぁ、と憧れました。

 

柴田:  そうですよね。みなさんのお話を聞いて、私も大学院進学に少し興味を持ちました。




柴田:  甲斐さんは、女性研究者支援者制度の支援者もされていますが、活動をされていてどんな感想がありますか? 
 

甲斐さん:担当の先生は、子育てもしながら研究活動もされていて、お忙しいはずなのに、
     そのような素振りを見せずに仕事をされているので、尊敬しています。
     支援業務で文献整理をする時、英語の文献整理の方法や、文献の見方や調べ方を学べるので、とても勉強になります。

 

柴田:  支援をすることで勉強もでき、とても良い経験ですね。

 


►学部時代について
 

柴田:  甲斐さんの出身地はどこですか?
 

甲斐さん:宮崎県です。


 

柴田:  甲斐さんは県外から、福岡女子大学に進学されましたが、この大学を選んだ理由は何ですか?
 

甲斐さん:私は国際文理学部と「国際学友寮なでしこ」の1期生なのですが、
     寮が面白そうだと思ったことが、福岡女子大学を選んだ1番の理由です。
     福岡には親戚が住んでいて、ゆかりのある土地だったこともあり、福岡の大学に行くことを決めました。




柴田:  学部生時代、学友寮の「なでしこメイト」をされていたそうですが、どのようなことをするのですか?

甲斐さん:各フロアに配置されたフロアリーダーをまとめる統括役のサポートをするのがなでしこメイトの務めです。
     1年生の時にフロアリーダーをしていたのですが、私が入寮した時は、国際学友寮の初年度だったので、
     まだ寮に先輩もいなくて、組織自体もまだ完成していなかったので、何かイベントをするときにもマニュアルなどが無く、
     先生方と話し合ったり、自分で調べたり、周りと調整したりと試行錯誤していました。
     大変でしたが、そのような経験を学部生時代にできたことは、大変良かったと思っています。




柴田:  大学院進学促進セミナーで甲斐さんが「卒業論文(以下、「卒論」)を書くのは大変だったけど楽しかった」
     とおっしゃっていたことが、私は印象に残っているのですが、どのような点が楽しかったですか?

 

甲斐さん:卒論を書いていく過程で、どんどん文字数が増えていったり、枚数が増えていくことに達成感を感じたり、
     自分で組み立てたスケジュールに沿って論文が完成することに喜びを感じました。




柴田:  これから卒論を書く学部生たちは、どのように卒論を書き進めていくのか不安もあると思うのですが、
     甲斐さんはどうでしたか?

 

甲斐さん:私も最初は真っ白なパソコンの画面に向かって、「何を書けばいいのだろう?!」という状況でした。
     卒論のタイトルも最初からは決まっていなくて、私の場合は目次を先に書いて、後でタイトルを決めました。




柴田:  甲斐さんは就職活動もされたのですよね。どのように就職活動を進めたのですか?
 

甲斐さん:初めは、企業の就職セミナーに行くところから始めました。
     就職セミナーに行くと、人事の方がその会社の魅力などを熱く語ってくださったり、
     グループディスカッションが細かくプログラムされているので、楽しんでセミナーに臨んでいました。


柴田:  就職活動で、県外にも行かれたのですか?
 

甲斐さん:はい、東京や大阪などにも行きました。

 

 

柴田:  ところが、就職活動が終わってから大学院に進学することを決心されたのですよね。
 

甲斐さん:そうなんです。ある企業から内定をもらった後、たまたま母と電話をしていて、卒論の話をしていました。
     すると、私が卒論の話を楽しそうにしていたからなのか、母から「大学院に行きたいんじゃない?」と言われ、
     それがきっかけとなり、大学院に進学したいという自分の気持ちに気づきました。
     その時が大学院入試の出願期限間近だったので、慌てて先生方にご相談することになりました。




柴田:  それまでにも、大学院進学について考えていたことはありましたか?
 

甲斐さん:高校生の頃から、周りに大学院まで進んでいる人が多かったことも影響していると思うのですが、
     なんとなく自分も大学院まで行くのかな?と思うこともありました。





►大学院について
 

柴田:  大学院と学部の授業で、どのような所に違いを感じますか?
 

甲斐さん:大学院は学部の頃と比べて、授業を受ける人数が減るため、簡単には休めませんし、宿題も忘れられないです(笑)
 

柴田:  大学院の授業は、場所はどこで行われるのですか?
 

甲斐さん:先生の研究室に行って授業を受けます。
 

柴田:  今は、1週間に何コマぐらい授業が入っているのですか?
 

甲斐さん:ゼミを入れて、8コマ入っています。学部3、4年生の頃より授業数は多いです。
 

柴田:  そうなんですか!授業やゼミに加え、研究もあるので忙しいですね!

 
 

 

►研究について  
 

柴田:  甲斐さんの研究テーマは何ですか?
 

甲斐さん:人が目に光を浴びた時の、睡眠への影響について研究しています。
     「条件等色光を用いた人の生体リズムに関わる受光器特性の解明」というのが研究テーマです。

 

柴田:  眠る前にテレビや携帯電話の画面を見ると眠れなくなる、とよく言われていますよね。「条件等色」って何ですか?
 

甲斐さん:「条件等色」とは同じ色でも光の構成が違う色のことで、色が同じでも光の波長構成が違う色の光が、
     生体与える影響について調べています。




柴田:  甲斐さんは、学部生時代とは研究分野が違いますが、この研究テーマはどのように決めたのですか?
 

甲斐さん:森田先生がスウェーデンの大学と共同研究をされていて、その研究内容と関わりあるテーマで研究することになりました。
     今年、先生がスウェーデンで調査をされるときに、私も同行する予定になっています。

                               ※「共同研究」の説明はページの一番下を見てください

 

柴田:  スウェーデンに行けるのですね!うらやましいです!


柴田:  今後の研究プランやキャリアプランなどはありますか?
 

甲斐さん:修士1年の間に、今やっている実験や調査をある程度終わらせて、
     2年では結果をまとめたり、追加の実験をしたいと思っています。
     その先をどうするかはまだ決めていないのですが、色々考えています。

  


►プライベートについて
 

柴田:  趣味について、お話を聞かせてください。
 

甲斐さん:私は子どもの頃からヴァイオリンを習っていて、今も習いに行っています。
     高校生の頃に一番頑張って練習し、大会などにも出ていました。大学1年生になったときにレッスンを辞めたのですが、
     弾く機会がなくなると、自分の気持ちが不安定になったため、また福岡で教室を探してレッスンを受け始めました。
     つらいことがあってもヴァイオリンを弾くと落ち着きます。

 

柴田:  本当にヴァイオリンが大好きなのですね!!


柴田:  持ってきてくださった、研究癒しグッズを見せてもらっていいですか?
 

甲斐さん:可愛い柄の付箋紙と、ゾウの形のクリップです!可愛くて、テンションがあがります!

 




支援室の女子一同:可愛いー!!

 

柴田:  この付箋紙、私も欲しいです!

  
 

►学部生へのメッセージ
 

柴田:  最後に、大学院進学に悩んでいる学部生にメッセージをお願いします。
 

甲斐さん:就職や大学院進学など、「将来どうするの?」という重圧があるかもしれませんが、  
     きっと人生は思っているより短くないので今の選択で将来が全部決まるわけではないと、
     少し気楽に考えていいのではないでしょうか。
     「決めない」という選択肢もあると思います。見つからなければ探せばいいと私は考えています。
     あと、趣味や家族や友達など、何か一つ自分が頼れるものを大切にしていると、心の支えになります。


柴田:  甲斐さん、今日は卒論や進学、研究の話、そして大切なヴァイオリンの話など、たくさん聞かせてくださり、
     ありがとうございました!これからも頑張ってくださいね!

 




私の研究ライフ☆ミニ知識コーナー
 

「共同研究」

他大学・研究機関や民間企業等の研究者と共同して、共通の課題について行う研究のことを言います。様々な専門分野の研究者が集うことにより、新たなイノベーションの創出につながることもあります。そして、甲斐さんのように担当教員の共同研究に関わることによって、ネットワークや研究に対する視野が広がるということも考えられます。

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