環境科学科専門的な知識・技術と総合的な視点を両輪にこれからの地球を持続可能な未来へ導く
人間社会の「持続可能性」を実現するため、自然科学と社会科学の文理にわたる学問的知識を統合して考える能力を修得させ、国際化する多様な現代社会の中で環境や社会システムの問題を解決に導くことができる人材を育成するための教育研究を行う。
今、地球環境は様々な問題と直面しています。それらの問題・課題を科学的な観点から理解し「環境と調和した持続可能な社会づくりに貢献できる人材」に成長すること。それが本学科の学生の目標です。様々な問題を国内はもちろん諸外国の人々と解決するためには、総合的な視野も必要です。そのため本学科では基礎+5分野の幅広い科目群を設定しています。さらに自然科学以外の考え方・知識を学ぶ機会も豊富で、例えば学術・キャリア英語プログラム(ACE)では世界に発信する言語力も養います。リーダーシップや体験的学習も充実しており、今後より複雑化し、諸外国との連携が不可欠になる地球上の環境問題に対峙できる応用力と思考力、スキルを身につけます。
1~2年次に自然科学の基礎を学び、それと同時に幅広い教養的カリキュラムや体験的学習を経た後、学生は自身の興味や関心をより明確化し、環境のために何をしたいのか?を具体的に描いていきます。
それにともない、2年次から2つの履修コースより、自身に適したいずれかを選択。履修コース内の各分野から、学生が主体的に興味のある科目を履修し、より総合的な知識と技術を育みます。
2つの分野を軸として、「環境調和型社会の構築」に向けて、物質と生命にかかわる現象を探求します。
例えば、海に流れ出ても有害化しないプラスチックなど、環境問題を解決に導く物質について、化学的に探究します。
分子・細胞レベルから植物や動物まで、地球上の生命を相対的にとらえて、これから環境のあるべき姿の実現を探ります。
3つの分野を軸として総合的に学び、環境に貢献できる「人間行動とは?」を考えます。
環境問題に対する政策手段を研究。人間は環境のために社会をどう変革できるのかを検討。衣類など生活分野にも取り組みます。
住宅やプロダクトのデザインを環境とヒトの相互作用を理解し、科学的な視点から考察します。二級建築士の受験資格も取得可能です。
情報・数理・統計科学分野の知識や技術をベースに、環境に関する数理シミュレーションやデータ分析、情報システムなどの研究を行い、環境政策の提案へとつなげます。