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新着情報

1月18日 【受講生企画ワークショップ】 演劇コミュニケーションワークショップ2

2020年02月03日活動報告

 2019年末、受講生のさつき会グループの企画によって実践した『演劇コミュニケーションワークショップ1』。2回目となる今回は、社会福祉法人さつき会が運営する就労継続支援B型・自立訓練施設「はまゆうワークセンター宗像」に講師や受講生が訪れ、『演劇コミュニケーションワークショップ2』を開きます。受講生、講師、サブ講師のほか、就労準備型 放課後等デイサービス「げんきっこくらぶ じゃんぷ」から子どもたち8名が参加(うち1名が初参加)。演劇コミュニケーションワークショップを通じて、子どもたちに表現する力や挑戦する力を身につけてもらうことが目的です。
 
スタッフは開始1時間前から集合し会場をセッティング。進行を確認後、げんきっこくらぶ じゃんぷのスタッフ野口さんから子どもたちとの接し方や一人ひとりの特徴についてみんなで説明を受けました。



演劇デモストレーションの練習も終え、準備万端の状態で子どもたちを迎えます。前回は互いに緊張しながらだった対面の瞬間も、今回は「久しぶり!」「また会えた、やったー!」と笑顔に包まれてのスタートです。講師の俳優・中嶋さとさん、サブ講師の趙イチエイさんとともに、今回は学生3人もサブ講師としてファシリテーター側に立ちワークショップを進めていきます。
 
まずは好きな果物や好きな色、好きな季節が一緒の人を探して集まる「仲間探しゲーム」。子どもたちは一カ月前に遊んだゲームをしっかりと覚えていて、楽しんでいる様子が伺えました。学生サポーターと子どもたちがペアになって講師の合図(「しゃがむ」「歩く」「止まる」など)で動きを揃える「グータッチゲーム」では、ある子が仲良くなった講師と積極的にペアを組む場面がありました。同じペアばかりにならないよう、ファシリテーターは臨機応変にワークショップを進めます。
 
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まずは好きな果物や好きな色、好きな季節が一緒の人を探して集まる「仲間探しゲーム」。子どもたちは一カ月前に遊んだゲームをしっかりと覚えていて、楽しんでいる様子が伺えました。学生サポーターと子どもたちがペアになって講師の合図(「しゃがむ」「歩く」「止まる」など)で動きを揃える「グータッチゲーム」では、ある子が仲良くなった講師と積極的にペアを組む場面がありました。同じペアばかりにならないよう、ファシリテーターは臨機応変にワークショップを進めます。


 


5分間の小休憩を挟んだら、講師の出したお題に対して体を使って表現する「変身ゲーム」です。なりきり上手の子どもたちが今回も「石」や「犬」、「車」、「飛行機」などさまざまなものに変身します。4人組になって挑戦した「船」では上手く表現できず船の形にならない組もありました。この様子を見ていた社会福祉法人さつき会理事長の上田大地さんは「車は日頃から乗りなれていて、飛行機も目にしています。それに比べて船は乗ったことがなかったり実物を目にしたりする機会が少ないため、イメージが湧きづらかったのかもしれません」と言います。とはいえ、お題を聞いて表現するまでの時間はかなり早くなっていて、予定時間より5分も早くプログラムが終わりました。



たくさん動いたので、ここでまた5分休憩。水分補給もそこそこに、子どもたちも講師や学生サポーターも開脚をはじめ、柔軟大会で盛り上がります。


後半のメインは、演劇コミュニケーションワークショップです。2つのグループに分かれたら、ジェスチャーで各グループに出されたお題の一場面を再現します。まずは講師と受講生がデモストレーション。今回のお題は「餅つき」です。臼を運んで餅をつき、最後は丸めて食べるシーンを再現しました。両グループのお題は「お正月」と「雪合戦」。5分間話し合って、1グループずつ発表します。
 






「お正月」のグループは、おせちを食べた後に親が子どもたちにお年玉を渡して、初詣に行くまでのシーンを再現。サブ講師がお題に合わせて子どもたちを誘導したのではなく、子どもたちから自発的に意見が上がって演じるシーンを決めたということに一同驚きです。「雪合戦」のグループではサブ講師がサポートしオリジナルストーリーを創作。コタツで和んでいる人の前に神様が現れ、魔法をかけると雪が降って3対3の雪合戦が始まる作品です。戦隊モノの変身ポーズが得意な子は、雪合戦の必殺技として変身ポーズをきめていました。


 
最後のふりかえりでは「全部楽しかった、(講師たちが)優しく教えてくれた」「雪合戦が楽しかった。友達がポーズを取ってくれたから面白いものができた」と感想を言い合いました。最後に講師の中嶋さんは「一人だったらできないことがみんなでできました!以前よりも動きが早かったし、前よりもとってもよかった」と話され、名残惜しみながらワークショップが終了しました。



子どもたちと一緒に会場を片付けて、お見送りをした後は講師と受講生、学生サポーターでの振り返りです。プログラム、ファシリテーションについてよかったことや反省点を書き出します。1回目のワークショップを踏まえて今回改善した点は、「ワークショップの場所を変更する」「学生をゲストではなくサブ講師として依頼する」「サブ講師に子どもたちの特徴を事前レクチャーする」「休憩を小刻みに入れる」「ゆっくりと話す」でした。今回のワークショップでは、「前は聞き取れなかった彼らの意思を少し汲み取れるようになった」「子どもたちの馴染みのある場所で実施したのもよかったのかも」「初回は『障がい者』というフィルターがあったけれど、今回は友達に久しぶりに会う感覚だった」と子どもたちにも受講生や学生サポーターにも良い変化をもたらしていました。
 



 
最後に理事長の上田さんは「子ども達が『自分たちのフィールド』だと感じているような、
安堵の表情を浮かべていました。部屋の大きさは前回より小さかったので、みなさんの声が良く聞こえたのだと思います。普段は『やるぞ』と切り替えることが難しい時もあるのですが、今回はできていた。表現する力や挑戦する力を身につけるという目的に近づけたんだと思います」と受講生や講師、学生サポーターに感謝を伝えられ、企画は終了しました。
受講生がそれぞれ取り組んできた企画も無事終了し、アートマネジメント講座も次回で最終回。2月1日の報告会に向けて、さつき会グループも発表の準備を進めます。
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