ようこそ 向井 毅 研究室へ

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チョーサー『鳥達の議会』を読むために

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卒業論文表紙テンプレイト

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                             研究室の紹介                           

 ーテンベルグが活版印刷技術を発明するまでは、大学や修道院の書架には手書きの写本が並べられていました。イギリスで印刷が始まったのは1476年のことです。羊毛取引の商人であったウィリアム・キャクストンは赴任地のブルージュで新しい技術を修得し、『トロイの歴史集成』など数作品を出版してのち、職人ウィンキン・ド・ウォードを引きつれて帰国し、ウェストミンスター・アベイの一角に印刷工房を構えました。みずから大陸で流行していた作品を翻訳するかたわら、チョーサー、リドゲイト、マロリーなど英語で書かれた作品を次々に活字に組みあげてゆきました。キャクストンの出版活動がなければ、後生に伝わることがなかった作品もあります。その代表が『アーサー王物語』です。

 学院時代に中世の世界に招き入れられて以来、作品テクストのなかに言語変化のありさまを目撃するという当初の関心が、いつの間にかテクスト生産の過程に興味を抱くようになりました。『アーサー王物語』やチョーサーの作品を、手稿本や初期の印刷本で読む(観察する)のは現代の編集版を読む行為とは異質です。デジタルの世界とは異なり、印刷揺籃期の書物は一つ一つに興味ぶかい違いがあるのです。その差違を見つけ、それをとおして編集から植字、組版、印刷、製本にいたる過程で生起するさまざまなこと、それを手にする読者のことをあれこれ想像するのは楽しい経験です。

 究室ではこのような想いは胸に納め、現代英語の成り立ち(英語史)、英語のイントネーション(音声学)、社会言語学、聖書編纂の歴史、チョーサーの英語、騎士道、アーサー王物語の受容など、学生の興味と関心に寄り添って一緒に学んでいます。

                                                                                        

                                             

                                                                     

 


最終更新日 : December 25, 2009>