わたしの研究について

 私の所属する吉村研は、まだできて3年目で、今年から「生活環境材料学」という名称になりました。
研究内容として、みんな共通の目的は”天然の材料から高吸水性樹脂を創る”ことで、ひとりひとり違う天然からとれる材料で吸水性の実験を行っています。

 まず、高吸水性樹脂について説明します。
高吸水性樹脂とは、読んで字のごとく、高い吸水性を持つ樹脂のことなのですが、身近な使用例をあげると、紙おむつ、生理用ナプキンなどの吸収綿部分に使われています。紙おむつなどの吸収綿の部分はただの綿だけではなく、高吸水性樹脂の粉末が混ぜ込まれていて、瞬時に吸収、ゲル化(ゼリー状に固まること)するような仕組みになっています。そうすることで、外への漏れ、皮膚への不快感を軽減しているのです。
というわけで、高吸水性樹脂は今や必要不可欠な物質だといえます。
 そこで疑問に思われるのは、もう実用化されているものについてなぜ今また研究をしているのか、ということだと思います。そのことについて説明します。
その答えを簡単に言うと、今現在普及している高吸水性樹脂というのは、全て原料が石油だから、です。皆さんがご存じの通り、石油は今現在の使用状況からすれば、将来的に枯渇すると言われています。ですから、石油が原料となっているものは将来的に作られなくなる、と考えられます。もしそうなったら今のままの生活というものが送れなくなる、というのは必然です。だからそうなる前に、原料が石油であるものは違う物を原料として作れるような方法を考える必要があるのです。そうすれば不自由も少しは軽減されると考えられます。
 次に、なぜ天然の材料というものにこだわるのか、ということについて説明したいと思います。
その理由は簡単にいうと、天然のものというのは、土に埋めたら何も手を加えなくても土にかえるから、です。例えば生ゴミを土に埋めたら土にかえるのと同じことです。土に埋めたら、微生物が分解して土に変えてしまうのです。自然の力です。これが石油が原料の場合はそうはいきません。たとえ土に埋めたとしても分解されることはなく環境を侵すだけです。ですから、今は紙おむつは焼却処理されているのが現状です。そうなると、もちろん、焼却するためのエネルギーが必要ですし、焼却したら、今度は地球温暖化の一因である二酸化炭素を発生するので、ことごとく環境に負荷を与えることばかりです。
このような理由で、私たちは”環境に与える負荷を将来的にできるだけ減らそう”という考え方のもと日々研究を行っています。

ここまでは研究室で行っている実験全体に共通することについて説明でした。

 さて、ここからは私の実験について説明します。
私の実験の材料はカラギーナンというもので、もともと海藻に含まれる成分の1つ(多糖類)です。カラギーナンは、あまり耳にはしないけれど、実は結構市販の食品などに使われていて、特に、ゼリーやアイスクリーム、プリンといったものに使われています。ですから、私が実験で使用するのも、市販されているカラギーナンで粉末状のものです。ここで1つ言わなければいけないことがあります。それは、カラギーナンは1つじゃない、ということです。詳しく説明すると、カラギーナンとは1つの総称のようなもので、ひとくちにカラギーナンといってもκ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナン…など、様々な種類があります。したがって同じことをしてもそれぞれ少しずつ特性が違ってきます。なので今私は3種類のカラギーナンについて同時に実験を行っていて、比較などをしています。

まだまだ実験し始めたばかりで詳しいことは書けませんが、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
もし何か疑問や質問などがあったら、研究室へメールもしくは掲示板に書き込みしてください!どんなことでもお待ちしてます☆