
研究内容 (Research)
環境無機化学研究室では、身近な生活環境から地域・地球環境までを視
野に入れ、さまざまな大気環境問題に対して研究を進めています。
環境試料の超極微量元素分析に関する研究:大気中浮遊粒子を短
時間で捕集し、個別粒子(サイズ:数μm)中の無機成分について、非
破壊的に超極微量元素同時分析、化学状態分析、結晶構造分析を行
う。
地域における大気汚染を調査・評価:地域社会をフィールドにして、環
境状態を調査・評価し、地域における環境問題の解決に向けた研究
を進めている。
地球規模の大気環境問題に関する研究:酸性雨研究に多くの情報の
提供が期待される個別雨滴の研究のため、フィールドワークを中心
にしながら大気エアロゾルの湿性沈着機構との関係を総合的に研
究している。また、黄砂粒子の野外観測を行い、個別黄砂粒子の物
理・化学性状特性を解析し、発生域の同定や変質過程などの解明を
目指した研究を進めている。
所属学会
日本エアロゾル学会
日本大気環境学会
韓国大気環境学会
アメリカエアロゾル学会
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活用可能な分野(社会への貢献等)
現在の地域における環境状態を調査・評価し、将来変化を予測し
ながら政策提言のための科学的根拠となるデータの提供など。
地域の住民、特に地域の子どもたちの環境学教育の実践の場と
して活用可能。
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共同研究
「超極微量環境試料の無機成分分析法の確立」
京都大学 東野 達 博士
広島大学 早川 慎二郎 博士
「個別黄砂粒子の化学性状特性に関する研究」
Dong-A大学(韓国) Prof. Kum-Chan Choi
東北大学 松山成男 博士
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