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お知らせ2023年年頭のごあいさつ

2023.01.01

2023年年頭のごあいさつ
                                    福岡女子大学同窓会筑紫海会
                                         会長 花 崎 正 子

 筑紫海会の皆様 新年明けましておめでとうございます。
コロナ禍の収束が見通せない中ではありますが、恙なく健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。
 先行き不透明で予測が困難な時代だからこそ、発現する事象1つひとつに真摯に向き合い、コトの本質を抉り出し、同窓会の進むべき道を見誤らないようにと決意し、清新な気持ちで、活動報告も兼ねて年頭のごあいさつをさせていただきます。先輩方が築かれた長い歴史と伝統と、母校の著しい発展・進展に学びながら、社会をリードする同窓会をいかに創造し、新たな歴史を構築していくか、大きな課題に向き合い歩を進めます。
 
 2021年7月、令和2年度の書面総会で承認され、新体制が発足しました。以来、皆様から同窓会活動に対する変わらぬご理解、ご協力、ご支援をいただき、心よりお礼を申し上げます。ことに大学100周年記念事業への皆様からの大学へのご寄付は、目標の5000万円を超え、5997万円に達した(2022/12/26 現在)と伺っております。その上、同窓会にも多大なご寄付をいただいております。ありがとうございます。さらに総会・クラス委員会・支部長会やかすみ祭での地域活動の足掛かりを期待しての「つくしみ交流会」、その他のイベントへの会場やオンラインでの参加、ご著書の寄贈、あるいは活動への直接・間接の多数のご意見・励ましなどによる精神的サポートをいただきまして、感謝いたしております。
 執行部では、皆様の同窓会への熱い思いに応えるべく、年間16回の理事会と様々な小委員会を、対面とオンラインで開催し、討議を重ね、多くを取り組んで参りました。プライバシーポリシーも作成しました。学生の筑紫海会賞の復活も果たしました。さらに、同窓会の長い懸案であった「なでしこの系譜」のまとめを発展させ、学生も利用できる人材宝庫の同窓会情報「なでしこ“人”情報誌(仮称)」の作成、「支部との情報交換・交流プロジェクト」の定型化、同窓会の活動を横断する「デジタル部門」の強化など、新たな活動分野を同窓会活動へ定式化できればと願っています。一方、大学からは、卒業式、入学式、開学記念式典、ろうそく能、イルミネーション点灯式、歌劇ザ・レヴューHTBなど多くのイベントへご招待をいただき、参加させていただきました。
 昨年1月までの取り組み・活動については、筑紫海会会報第99号に簡単なご報告をさせていただきました。
 
大学の発展・進展に寄与する筑紫海会
 さて、年の初めに、同窓会の原点に立ちかえり、同窓会の目的について考えたいと思います。会則ではその目的は「会員相互の親睦扶助を図り、進んで社会に貢献することによって、本会並びに母校の発展に寄与すること」となっています。まず母校の発展への寄与としては、上でも述べましたように、多くの皆様に大学100周年記念事業への多大なご寄付をいただいており、皆様の大学への強いお気持ちに感謝いたしております。加えて、進展し続ける大学に、さらにどのように寄与すべきか考えたいのです。
 このことについて、最高顧問梶山千里先生からは、皆さんすでにご覧になっていると思いますが、2015年に理事長・学長として筑紫海会会報第88号(2015/5/1 発行)に「大学と同窓会の連帯」について玉稿をいただいております。紙幅の関係上、抜粋しますと「外国では、良い大学には強い同窓会があり、良い同窓会のある大学は知名度が上がると言われています。大学と同窓会は強い連携と連帯感を持って運営されるべきということを意味しています。」……「福岡女子大学の『大学と同窓会の関係』はそれほど進化していませんが、国際化を睨みながら地域連携を深める大学作りには、大学と同窓会との連帯は、将来構想を実行・進展させるために不可欠なものです」と、有難くも強い同窓会となるべく、そして連携・連帯を強く呼びかけてくださっています。
 向井剛理事長・学長先生は、大学運営のイメージを「躍動する福女大として、学生、教員、職員、卒業生という4輪が駆動する動態概念」で示し、卒業生を車輪の1つに位置付けてくださいました。大学の進展・発展と一体となり、「大学とともに歩む」同窓会として、地域社会づくりへの参画者の一人として、その存在意義を明確に示されたと言ってもよいでしょう。そしてそれは、まさに筑紫海会が目指す、社会貢献による大学への寄与の実証でもあるのです。大学が「教育で日本一の大学」を目指されるのであれば、卒業生である同窓会員は、その証として卒業後の生き方で日本一を目指し実証してお応えしたいと思います。どのような生き方をもって日本一とするかは議論が必要ですが、世界が求める生き方に通底するものとして、SDGsにそのヒントがあるのではないでしょうか。大学が同窓生を対象に実施される調査研究にお応えするのも、その一環と考えたからです。
 その実現のために、我々は日々研鑽し、世界の動きを俯瞰し、時代を先見する力を育むことでありましょう。そうすることで、一人ひとりのwell₋beingが実現できるのではないでしょうか。幸い大学はその研鑽の場所も提供してくださっています。
 
同窓生が筑紫海会に求めるもの―会員相互の親睦扶助
 同窓会の目的の2つ目は、会員相互の親睦扶助を実現することであります。時代は変わり、同窓会活動が困難な時代になっていると言われます。であれば、まず、同窓生が同窓会に何を求めているのか知る必要がありましょう。同窓生にとって同窓会はどのような意味があるのでしょうか。同窓会は、同じ学び舎で学んだというその1点だけで集っている任意の団体です。それ故に、利害関係を廃し、自己貫徹できると考えています。
 調査によれば、同窓生が同窓会に求めるのは「心の拠り所であり、和み・絆を深めあうオアシスである。学びの場であり、様々な情報を提供してくれる場である。また、大学や地域社会に貢献できる組織である」ということです。同窓生に、大学に、地域に、時代の期待に応える同窓会にならなければなりません。
 同窓会で活動した先輩・友人たちは、私に「同窓会活動は楽しかった!」とのメッセージをくれました。「楽しい会」であればこそ、同窓会活動は持続可能な活動となるでしょう。コミュニケーションを深め、多様性を重んじ、多様性を包摂することが求められています。会員相互の親睦扶助もそのような生き方や価値を取り込むことにより実現するでしょう。フランスの歴代大統領の政策顧問を務めた思想家で、経済学者のジャック・アタリ氏が提唱している「命の経済」「利他主義」の考え方が必要かもしれません。会の根本を見据え、模索しつつ、会の変革とイノベーションを追求したいと思います。ご協力をお願いします。
 
 大学は創立100周年記念イベントを、2023年4月23日(日)に、午前の部として式典を大学会館で、午後の部として祝賀会(市内ホテルで招待者のみ)を開催されます。また、同窓会と学生・教職員の共催のホームカミングイベントは、同日の午後、大学で開催いたします。同窓生・教職員の近況報告、ご退官の先生方のご講演、キャンパスツアー他を、現在検討中です。
 同窓生の皆様が母校にお帰りになり、母校の進展・発展と同窓生の方々との再会などお楽しみくださいますように、心よりお待ちいたしております。

 
 

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