かすみ祭第12回特別講演会「環境問題について学ぶ」 
(福岡女子大学かすみ祭実行委員会、人間環境学部環境理学科、地域連携センター 女性生涯学習研究部門、コンソーシアム福岡共催)

テーマ 環境問題について学ぶ
日 程 2011年11月5日(土)14:00-16:00
会 場 福岡女子大学 附属図書館1階 視聴覚室
概 要 例年、実施されている「環境問題について学ぶ」の特別講演会を、今年のかすみ祭では、最近女子大に着任されたお二人の先生による、身の回りにある化学物質に関係した講演会として企画しました。柳橋先生には今話題の放射性物質も含めて水道水の安全性についてお話しいただきます。野馬先生にはカネミ油症で注目されたPCBに関する話題を提供していただきます。秋の一日、最先端の科学に触れてみませんか。
対 象 高校生以上の男女
受講料 無料
受講方法 予約不要。当日会場までお越し下さい。
※当日は学園祭開催中で駐車禁止ですのでお気をつけください。
講演1 「水道水は安全か?」
講師:柳橋泰生 教授(福岡女子大学国際文理学部環境科学科所属)

 蛇口から出てくる水道水。私たちは飲み水のほか、炊事、洗濯、お風呂、掃除、トイレ、洗車、庭の散水など生活のいろいろなところで水道水を使っています。『水道水が危ない』というような週刊誌の見出しを見るとびっくりしてしまいます。また、先日の大震災では原発事故の影響で水道水から放射性物質が検出されました。水道水は本当に安全なのでしょうか。
 水道を巡っては、施設の老朽化、地震や日照りによる断水、水道料金の地域格差、水道従事者の高齢化などさまざまな課題があります。このような中、今回の講演では、水道水の安全性についてお話をします。病原微生物の混入、油や農薬などによる水源の汚染、水道管からの金属の溶出、消毒により生成される有害物質、ビル・マンションの貯水槽での水質の劣化など水道水の安全を脅かす様々な要因を例にあげて、水道関係者が実施している対策を解説します。水源から水を導き、きれいにして、その水を汚さずに蛇口まで配ることは、ハードとソフトの両面から持続的に努力をしてはじめてできることです。水源から蛇口に至る水道施設の構造や安全な水道水を確保するための制度とともに、最近の新しい試みについてもわかりやすく説明します。
講演2 「PCB(ポリ塩素化ビフェニル)の処理について」
講師:野馬幸生 教授(福岡女子大学国際文理学部環境科学科)

 油症は1968年に福岡県・長崎県を中心とする西日本一帯で多発し、これまでに約2000人の患者さんが確認されている。原因はPCB(ポリ塩素化ビフェニル、polychlorinated biphenyl)が混入したライスオイル(米ぬか油)の摂取による食中毒症であることがわかり、1972年にPCBの製造中止、回収・保管が義務づけられた。その後の研究により、原因については、PCBを高温に加熱して使用したために生じたダイオキシン類などPCB関連物質が重要な原因物質であることも分かった。PCBの処理については、1100℃以上での高温焼却法による熱分解処理を想定して施設設置を試みたが賛同が得られず、約30年間保管を継続することとなった。長期保管による紛失など保管継続によるリスクの増大が懸念され、1998年より脱塩素化法などの化学分解法で処理を推進してきた。2004年には国による最初のPCB処理施設が北九州市に建設され、本格的なPCB処理が始まった。現在全国5カ所の処理施設でPCBの分解処理が進んでいる。今回は、北九州事業における処理施設を中心に、処理方法や事業化までに検討した事項、施設設計や安全対策などPCB処理の概要について紹介する。また、その後新たに問題となった、低濃度のPCBに汚染された廃電気機器等の処理についても触れてみたい。

【印刷用 「環境問題について学ぶ」チラシ(pdfファイル)】


問い合わせ先
福岡女子大学 環境理学科 もしくは 地域連携センター 女性生涯学習研究部門
〒813-8529 福岡市東区香住ヶ丘1-1-1  
TEL:092-673-0262(環境理学科直通 担当 佐藤)  FAX:092-673-0262(直通)   
TEL:092-661-2411(代表)  FAX:092-661-2415(代表)     
E-mail:sato@fwu.ac.jp