研究内容
平成17年度 卒業研究テーマ
新調理システムの研究
クックチルシステムにおける品質管理と標準化
目的 煮物料理にだし汁をおいしく効率的に利用する。(だし汁量の調整)
方法 クックチルシステムの一次加熱に利用されるスチームコンベクションオーブンを使用した煮物料理(芋、葉菜
、根菜、乾物類)で、調味料(しょうゆ、砂糖など)による濃度%は一定にし、だし汁の使用量を調整する。
官能評価・・・レシピ通りのだし汁量で調理した煮物と、だし汁量を減らして調理した煮物との比較。
塩分測定・・・クックチル工程の一次加熱時と再加熱時にサンプリングし、翌日測定。
鰹・昆布だしの減塩食利用への提案
目的 特定給食施設における減塩食への鰹・昆布だし利用の提案。
塩分制限食(1日添加塩分3〜6g)に鰹・昆布だしを利用したメニューの検討。
方法 強度の塩分制限では利用困難であった煮物や汁物などを、6g/日(高血圧診療ガイドライン2004年)に対応
させ、鰹・昆布だしを使って減塩でも旨み、香りが生かせたメニュー開発を行う。
臨床における評価 ⇒ 喫食量・感想アンケート調査
真空調理を利用した嚥下困難食の開発に向けて
〜真空調理に鰹・昆布だしを使用することによる嚥下食への効果〜
目的 真空調理のメリットである、「柔らかく仕上がること」が嚥下困難者用の適応調理法であることを検証。
鰹・昆布だしの使用によるおいしい嚥下食の検討。
方法 真空調理により、鰹・昆布だしを使用して調理を行ない、重量変化・物性(硬さ、凝集性、付着性)測定・官能
評価を行なう。
段階別評価には真空調理後、増粘剤、凝固剤を使用しゾル状、ゲル状に加工して、物性測定・官能評価を
行なう。