主な取り組み

福女生に聞く、私の研究ライフ☆

「福女生に聞く、私の研究ライフ☆」vol.10

2015/06/10

今年度最初の「福女生に聞く、私の研究ライフ☆」です!
新年度が始まり2か月が経ちました。1年生のみなさんは、大学生活に慣れましたか?
梅雨が始まりましたが、明るく前向きにジメジメ気分を吹き飛ばしましょう!


 

さて、今回は、濱田俊先生の生体制御学研究室で研究されている、修士課程1年の岡本彩希(おかもとさき)さんにインタビューをしました。


                                  
 インタビュー日時:平成27年5月28日fine
インタビュー・文章:女性研究者支援室員 柴田rabit

                               
 

柴田:     岡本さん、こんにちは。昨年度から「福女生に聞く、私の研究ライフ☆」の掲載を始めたのですが、
        この取り組みはご存知でしたか?

岡本さん:   同じ研究室の先輩である安樂さんが去年インタビューを受けておられたので、知っていました。

柴田:     安樂菜月さんの所属も、濱田先生の生体制御学研究室でしたね。
 


►進学について

柴田:     出身大学も福岡女子大学とのことですが、この大学を選んだ理由は何ですか?

岡本さん:   私には5歳年上の姉がいるのですが、姉も福岡女子大学の卒業生なのです。私は理系に興味があり、
        姉の影響もあったため、福岡女子大学の食健康学科を希望しました。
 


柴田:     大学院進学はいつ頃から考えていたのですか?

岡本さん:   大学に入学した時から、大学院まで進みたいと、ぼんやりですが思っていました。
        姉からも濱田先生の研究室の話を聞いており、先生の研究室への配属を希望していました。
        学部生の時、少しだけ就職活動をしましたが、就職活動をする中で、「やっぱり研究がしたい」という思いが湧き、
        大学院に進学することを決めました。
 


柴田:     学部と大学院との違いはどんなところですか?

岡本さん:   授業に違いがあります。学部の頃は受動的に講義を受ける感じでしたが、大学院は少人数なので、
        自発的に自分の意見を伝えることで授業が進んでいきます。意見を自分の言葉で表現することはとても難しく、
        緊張してしまうので、今は訓練中です。
 


柴田:     学部生の頃に「受けて良かった」という授業や「受けておけば良かった」という授業はありますか?

岡本さん:   受けていた授業全てが、今の自分に必要だったと思いますが、受けておけば良かったと思うものは、
        「分子生物学」です。
        今進めている実験では分子生物学の知識が必要になるので、理解をするのが大変です…。


柴田:     「分子生物学」とはどのようなことをするのですか?

岡本さん:   生物の細胞レベルで、その中で何が起こっているのかを調べたりします。




►研究について

 柴田:     研究テーマは決まりましたか?

岡本さん:   筋萎縮性側索硬化症(ALS)の誘発因子として考えられているアミノ酸生体毒の毒性機序解明について研究しています。
        大学3年生の時に大学院進学を考えていることを濱田先生にご相談したところ、
        先生が一緒にテーマを考えてくださいました。

柴田:     ALSって、「アイス・バケツ・チャレンジ」という運動で知られる難病ですよね。
        最近注目されている分野の研究なんですね。
 

 

柴田:     今後はどのように研究を進めていきたいですか?

岡本さん:   今の実験結果がうまくいけば、論文で発表したいと思っています。

柴田:     論文が出たら、女性研究者支援室でも紹介させてくださいね!
                       ※「論文で発表」については、ページの下↓の説明を読んでくださいね! 



►将来について

柴田:     大学院を修了したら、どのような道に進みたいと思っていますか?

岡本さん:   食品衛生監視員として働きたいと思っています。
 


柴田:     「食品衛生監視員」とはどのような職業ですか?

岡本さん:   空港の検疫所や保健所などで食品の安全監視や指導をします。
        公務員なので、なるためには公務員試験を受けなければなりません。
        試験ではTOEICの点数が加点対象になるので、英語の勉強も必要です。

柴田:     「食品Gメン」と言われている職業ですね。公務員の方だとは知りませんでした。
        語学は、英語の論文を読むための勉強だけでなく、TOEICの勉強もされているのですね!!



►プライベートについて

柴田:     福岡女子大学の校舎がきれいになりましたが、お気に入りの場所はありますか?

岡本さん:   研究室が一番好きです。あと、図書館も好きで、ふらっと休憩しに行きます。
 


柴田:     実験以外の時間、研究室でどのように過ごしているのですか?

岡本さん:   友人や先輩と「温泉行きたいね」などの会話をしています(笑)

柴田:     温泉が好きなんですか、渋いですね~!
 
 

柴田:     趣味の話を聞かせてください。

岡本さん:   温泉や、京都に旅行するのが好きです。

柴田:     私、京都出身なんですよ。京都のどんなところが好きなのですか?

岡本さん:   京都の寺社や建築物が好きです。あと、小物などのハンドメイド作家さんが多いので、作品を見に行きます。
 


柴田:     持ってきていただいたお気に入りグッズを見せてもらっていいですか?

岡本さん:   私の好きなCDと写真集です。ゆる~い感じの音楽で、癒されます。
        カメラや写真も好きで、この写真集は白黒ですが、写真から物語が想像されるところがすごいと思って見ています。
 
「羊毛とおはな」「平賀さち枝」のCD、「ロベール・ドアノー」の写真集
 

柴田:    「ゆったりした音楽を聴きながら写真集を見る」。 …オシャレですね~!
 


柴田:     楽しいお話をたくさん聞かせていただきましたが、最後に、これから大学院進学を考えている学部生のみなさんに
        メッセージをお願いします。

岡本さん:   やりたいことがあって、少しでも「勉強したい」という気持ちがあれば、大学院に進学するのが良いと思います。
        大学院での勉強は大変ですが、私は進学して良かったです。
 
柴田:     岡本さん、今日はありがとうございました。また研究が進んだら、お話を聞かせてくださいね。



私の研究ライフ☆ミニ知識コーナー

今年度からは、「私の研究ライフ☆ミニ知識コーナー」と称して、「これって何だ?」という疑問に答えるコーナーを始めます。
今回のミニ知識は…

   


「論文発表」
 研究者(大学院生を含む)は、研究活動を通じて新たな知見が得られたとき、それを「論文」として世の中に発表・報告します。論文発表の形式は様々ですが、一般に、当該分野の学会や出版社が編集・発行する「学術雑誌(学会誌)」に原稿を投稿し、専門家による審査(査読)を経て掲載となります(査読なしの論文も多くあります)。
 今日の研究は、過去の研究の蓄積の上に成り立っています。先人の発表した論文(先行研究)から多くの知見を得ることは、大学院生にとってとても重要な学びのひとつであり、そこから新たな着想に結びつくこともしばしばです。

 

 

+α ミニ知識 enlightened
「英語の勉強」
 グローバルに展開する学術研究の世界において、英語で書かれた論文を読んだり、自らの研究を英語で発表したりすることにより、様々な国の研究者と情報を共有することが可能となります。
 インタビューの中で岡本さんも触れているように、語学(英語)の習得もまた、大学院での研究ライフに欠かせないものなのかもしれませんね。


一覧ページへ戻る

ページの先頭へ

Copyright © Fukuoka Women’s University Female Researcher Support Office