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国際文理学部 国際教養学科

科目ピックアップ

日本言語文化科目

日本外交文化史Ⅰ・Ⅱ

古代から続いた遣隋使・遣唐使・遣新羅使等による外交の目的と手段、その行為によりもたらされた法制度や、文物が日本に及ぼした影響について考える。近世以降では、主に明清・朝鮮・和蘭と江戸幕府との外交史の動向などを学び、明治期以降の帝国主義的な列強に対する近代日本の国家意識と外交姿勢の様相についても学習。横井小楠や福澤諭吉などの政治思想にも触れる。

中古日本文学講義Ⅰ・Ⅱ

平安時代の婚姻制度を明らかにし、蜻蛉日記・源氏物語の女性達の描かれ方を中心に、古典作品を読み解いていく。古典読解の基本的知識など、古典に関する総合的力を身に付ける。また、平安時代の文学作品が時代を超えて伝わってきた過程を検証。文化史的・様式史的視点の確立に努め、諸作品に関する高度な知識を習得し、文献資料を科学的に見る基礎的な視点を獲得する。

欧米言語文化科目

欧米文化理論

欧米の批評理論は、ポストモダン批評の形を取って、ポストコロニアリズム批評や新歴史主義批評などの文化理論を生み出した。これは文学や政治制度など、幅広い分野を理論的に分析する文化解釈の学問となった。この科目では文化理論を概説し、文化批評理論の代表的な著書、論文を年度別に精読することで理論の知識を深め、文化解釈の方法が理解できるように指導する。

英米言語文化文献講読Ⅰ

本授業は、同時に開講される授業科目「中世イギリスの文化と文学」と関連させながら展開。中英語及び初期近代英語で書かれた作品を正しく読み取り、かつ作品世界が内在する社会的・文化的問題を的確に探りあて、解釈する力を養う。また、著者と庇護者及び著者と読者の関係性、著作権、テクスト論、読書のあり方などの問題を実際のテクスト読解作業を通して検証する。

国際関係科目

国際協力・NPO/NGO論

本講義は国際開発協力を中心に、国際協力のあゆみや国際協力の仕組みなどについて考えながら、その問題も検討する。授業計画の要旨は、国際協力とは何か、国際社会の現状、南北問題と国際協力、日本の国際協力(ODA)と開発援助、日本のNGOと国際平和協力、国際協力のジレンマなど。特に、国際協力のトップドナーである日本の国際協力分野に関する貢献状況を考察する。

国際関係特別講義

本講は、世界各地で長期化する地域紛争を紹介しつつ、長期化の主因と紛争管理・打開への道筋を議論する。授業計画の要旨は、長期化した地域紛争の特質、事例紹介、紛争予防、平和構築、長期化した地域紛争の展望など。地域紛争には、夫々の間で様々な共通項と特殊性があることや、紛争解決に向けて国際社会による持続的・体系的な取り組みが不可欠であることを学習する。

国際経済・マネジメント科目

社会心理学

様々な社会的場面における、人間心理の解明を目指す社会心理学の理解を通して、対人関係や社会現象に対して洞察力を深め、多様な視点で捉えられるように学習。対人認知、集団認知、社会的影響等に焦点を当て、自らを取り巻く生活環境や多様化・国際化が進展する社会における個人の心理と環境との相互作用を考察し、より良い方策を検討しうる実践的な知力を養う。

経済政策

本講義では、マクロ経済学の知識を前提として、現実の経済政策を理解し、適切に評価・解釈する能力を身に着けることを目標とする。現実の景気対策としての観点から、種々の問題について議論し、現在直面している深刻な雇用・失業問題と政策の問題を考察。また、長期的な視点から知的基盤社会におけるR&Dと、イノベーション政策に関連する最近のトピックスを議論する。