科学技術の進歩は、私達に豊かで便利な高度化した生活をもたらしましたが、同時に地球を構成している物質系のバランスを崩しています。その中で酸性雨、オゾン層の破壊、地球温暖化など地球規模の大気汚染問題が深刻化されています。 地域及び地球規模の環境問題に関わる大気環境汚染物質は、大きさ、濃度、化学組成、形状、反応性、溶解性、光学的特性など多数の因子により表され、きわめて複雑です。さらに取り扱いにあたっては、極小、極微少量を対象としなければなりません。その中で、大気エアロゾル粒子や酸性雨・酸性沈着に関わる雨・霧などの性状や環境影響に関する研究において、個々の粒子や個々の雨滴の性状分析が極めて重要であるとの認識にたち、個別での試料捕集法や個別分析のための極超微量化学分析法について研究を行っています。また、自ら新規に確立させた技術と方法を活用し、地域や地球規模の大気環境問題に対して研究を進めています。 >> 研究室紹介オリジナル版へ
【本年度の研究室】 馬 昌珍 (助教授) 田中 筆子 (助手) 4年生 2名
【写真】 大気エアロゾルによる人体への影響をはじめ、洗浄効果、光学特性などによる地球環境への影響を考える場合には、それらの粒径や化学性状について考慮する必要があります。 写真は大気中の エアロゾルを大きさごとに測定する様々な装置です。