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 福岡女子大学かすみ祭実行委員会・国際文理学部環境科学科・地域連携センター
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特別講演会
本講演会は終了しました。ご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。
講演1 環境と健康 -正しく見抜くコツ-
東京大学名誉教授・国際連合大学元副学長  安井 至 氏

 安井先生は、専門家だけではなく、一般の方々が正しく環境を考える基本思想を理解して、環境問題へ取り組みを行うことが、解決への唯一の道であるとお考えになられて広くご活動されてこられました。環境問題を平易に解説するサイト「市民のための環境学ガイドweb をはじめとしてたくさんの環境関連の著書がおありです。
 今回は、これからの若者が何を大事と考えて未来を生き抜くかを、易しく語っていただけます。
科学がいくら進化したからといって、未だに不確実性があるのが、地球環境とヒトの健康。その理由は、非常に多くのモノが関わっているから。しかし、中高生でも理解できるような基本原理を知ることで、本質を見ぬくことができる。

講演2 君は撫子を見たか? 里山保全の経済学
福岡女子大学 国際文理学部 環境科学科講師  嶋田 大作

 長年里山パワーを育んできた嶋田先生の「なでしこ」の皆さんへの熱い語りに注目です。        
 撫子は、福岡女子大学のシンボルであり、サッカー日本女子代表チームの愛称にもなっています。また、万葉集に詠まれ、古来より身近な花として親しまれてきました。しかし、撫子などの草原性の草花を目にする機会は近年減少しています。その背景には里山の危機があります。里山は、二次的自然ともよばれ、人の手が加わることによって維持されてきました。人が手を入れて守ってきたのは、里山に資源としての価値があったからです。例えば、雑木林は、薪や炭の原料を供給する重要なエネルギー源でした。また、草原は屋根材、肥料、飼料、牧草などを人々に提供してきました。こうした里山の資源は、地域コミュニティーの共有資源として管理・利用され、持続的に利用するためのローカル・ルールが発達してきました。
 ところが戦後、里山の再生可能な資源は、石油を中心とする枯渇性資源に代替され、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済が確立されました。その結果、環境問題は深刻化し、里山は荒廃が進んでいます。撫子の咲く草原の面積が減少していることはその一例です。今、環境問題や地域分散型エネルギーへの関心の高まりから、里山の価値が再び評価されています。今回の講演では、里山をどう保全すればよいのか、そのための新しい制度設計について考えたいと思います。
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    公立大学法人福岡女子大学 Tel:092‐661‐2411(代表)
  担当 環境科学科 藤岡祐一(内線234)・ 地域連携センター(内線228)