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活動報告

10月3日 第5回 実習演習 「施設見学」PICFA展

2020年10月27日活動報告

午前中PICFAの見学、施設長の原田さんのレクチャーに続き、午後からはきやま鹿毛医院から徒歩10分ほどのところにある基山商店 ギャラリー「基肄の蔵」で開催していた「PICFA EXHIBITION 3 そこにある日常」に向かいました。
 
会場はギャラリーに生まれ変わった百年蔵。入り口には施設長 原田さんのつぶやき、PICFAの活動の様子を捉えた写真が飾られています。「アートだけでなく、人生も広がるように。」「一人を大切にすることが、社会をよくする一つの方法と考える。」先ほどまで原田さんのお話を聞き、これまで叶えてきた数々のことや、そこでのエピソード、夢を叶えるために日々実践を重ねていることを知っているだけに言葉が心に響きます。



入り口を抜けて蔵の中に足を踏み入れるとまるで異世界。アルミホイルを纏ったトルソー、PICFAメンバーの作品が来場者を迎えます。年季を感じる壁や床、大きな酒樽、そこに飾られた個性豊かな数々のアート作品。素敵なイスに腰掛け、作品を眺めたり、おしゃべりをしたり、憩う人たち。古さと新しさが溶け合った空間を包む心地よい音楽。





ほぼすべての作品は販売されていて、すでに予約済みの作品も多数。PICFAメンバーの作品をラベルにした日本酒、Tシャツやバッジ、バッグなどのグッズも販売されていました。
ライブペインティングをするメンバー、来場者の似顔絵を書くメンバーの姿も。午前中、作品やアトリエを見せてもらって、お話に聞いていたメンバーに実際にお会いできて受講生も喜んでいる様子でした。




 
地元企業の素敵な家具、革靴やジャケットやポーチ、ガラスのランプやアクセサリーなど、地域のお店の商品も展示販売していました。いろいろな世代の人たち、PICFAとそれぞれのきっかけで繋がりを持つ人たちが、楽しそうにゆったりと過ごす姿があちこちに見られ、地域との連動、様々なコミュニティの繋がる場の創造をまさに実践していることを感じました。




 
[受講生の感想]
・アンティークな酒蔵に、色鮮やかなアートというPICFA展は、“普通に”楽しんで、“普通に”面白くて、自分好みの作品をみつけながら楽しむ空間でした。 

・空間がとても心地よかったです。作品も素晴らしく、欲しいなと思う何点かは売約済で残念でした。
ライブペイントは「ライトが暗くないかな」と感じアーティストに尋ねたら、明かりも考慮して描いているとの返事。楽しそうで、「仲間に入りたいなぁ」と思いました。
また、地元の職人や企業とのコラボもしっくりとハマっているのがなんとも言えず良かったです。
 
・「酒蔵」という多様な人たちが集まる空間の活用は面白いと思った。ある人は蔵に興味を持って見に来ているかもしれないし、ある人はアートに興味を持って見に来ている。これが、障がい者アートだけを取り扱った美術館では、見に来る人の足は遠ざかってしまう。上手く地域とアートが融合していると感じた。
 
・昨年の展示も拝見しましたが、今回はその時にも増して作品と空間の一体感があり、気持ちのいい空気の中で作品と向き合うことができました。PICFAの皆さんが生み出した作品はいつ見ても刺激的で、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
今回は、制作の裏側を写した写真とことばが綴られて作品の隣に展示されていたり、メンバーの方や職員の方の絵日記があったり、作品を生み出した背景に想いを馳せる時間が生まれていました。
作品の持つ力とメンバーの方の魅力が、たくさんの人を惹きつけているのを見て、その場に訪れて見ている自分も大きな輪の中に加わったような、つながるような不思議な温かさがありました 。
作品の奥にあるものを伝える視点や、作品が商品パッケージなどになって社会に広がり、そこからまた新たな繋がりが生み出される様子が伝わる展示で勉強になりました。




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