大学案内

福岡女子大学ビジョン2040(FWU Vision 2040)

将来構想 福岡女子大学ビジョン2040

 福岡女子大学は、次の100年に向けて新たな一歩を進めるにあたり、これまで培ってきた歴史と地域社会の特色を踏まえつつ、未来社会への責任を果たすべく「福岡女子大学ビジョン2040」を策定いたしました。
 少子化が進む現代社会において、「知の総和」を実質化する教育の質向上と新たな価値創造のための「総合知」の重要性がますます高まっています。とりわけ、未来を共に築く「共創者」として、様々な領域で女性の活躍への期待が増しています。また、多様な視点や存在を尊重し、それらを等しく公平に扱い、自身の価値体系の中に内包しうる、寛容で豊かな包摂社会の実現が望まれています。こうした社会的要請に応えるため、本学は、「次代の女性リーダーを育成」という基本理念を堅持し、女子教育に特化した強みを活かし、あらゆる分野で主体的に行動できる女性人材の輩出に努めます。
 「福岡女子大学ビジョン2040」では、教育、研究、国際化、社会との協働、大学運営、卒業生との共創の6つの領域において目指すビジョンと戦略を明確にしています。これらを基盤に、学部・学科、大学院、センターにおいて、具体的な事業計画を策定し、実行してまいります。
 本学は、未来を担う女性たちが自らの可能性を最大限に発揮できる環境を整え、社会に新たな価値を創出する力を育む女子教育の中核を担う大学として、これからも進化を続けていきます。

福岡女子大学ビジョン2040の位置づけ

福岡女子大学ビジョン2040の位置づけ

福岡女子大学としての重点目標

 本学は、その歴史と使命を踏まえ、未来社会における女性の活躍を支える中核的役割を果たすため、以下の重点目標を掲げる。

(1) 次代の女性リーダーを育成

 本学の基本理念を、これから展開するであろう社会にむけて、改めて掲げなおし、女性が社会のあらゆる領域で主体的に参画し、未来を牽引するリーダーとして成長できる教育体系と実践の場を整備する。加えて、急速に変化する社会を担う人材の育成を推進し、デジタル化・環境変動など社会に大きな影響を及ぼす変化にも柔軟に対応できる能力と感性を涵養する。

(2) 女性のキャリア形成・リーダーシップ研究と学際的知の創出

 女性のキャリア形成およびリーダーシップ開発に関する研究を本学の強みとして深化させるとともに、ジェンダーバイアスにとらわれない研究環境を整備し、女性の視点を活かした学際的研究を推進する。生活・健康・地域・国際社会など多様な課題に対し、産学官金連携を含む社会との協働を通じて、新たな知と価値を創出する。

(3) 多様性・公平性・包摂性の重視と生涯キャリア支援の強化

 女子大学として多様性・公平性・包摂性を重視し、教育・研究・大学運営に反映することで、誰もが自分らしく学び挑戦できる環境を整備する。また、卒業生ネットワークを女性の生涯キャリア支援の基盤として強化しつつ、広く社会人を対象に学び直しや社会参画を継続的に支える体制を構築する。

6つのビジョン

ビジョン1(教育)

 ジェンダー平等を実現するため、グローバルに活躍できる女性リーダーの育成を教育の柱とし、文理を統合した教養教育と専門教育を通じて総合的な判断力・課題解決力・国際的視野を備えた専門人材を育成する。さらに、大学院においては社会の多様なニーズや要請に応える高度専門人材の育成を推進する。

(1) 文理にわたる知見を備えた女性リーダーの育成
  • 主体的に考え判断する力を支える基礎的な学力を重視しながら、新たな価値を創出するための文理統合教育を推進する。
  • デジタル社会に対応した教育を展開し、データに基づく思考力と情報活用能力を育成する。
  • ものと思考のイノベーションを醸成する感性教育を推進する。
  • 副専攻制度を整備・拡充し、学びの自由度を高め、学際的な視野を涵養する。
(2) 課題解決力を育成する教育の推進
  • 課題解決型学習(PBL)を重視した実践的な教育を推進し、地域・社会との連携を含めた全学的な支援体制を整備する。
  • 協働的な学びを通じて、主体性とリーダーシップを育成する教育を推進する。
  • 柔軟かつ多様な学修プログラムを展開し、学生の課題解決力を育成する。
(3) 異文化理解力と国際的視野を備えたグローバル人材の育成
  • 英語教育を重視し、実践的なコミュニケーション能力と国際社会で主体的に発信できる力を養う。
  • アジアのゲートウェイとしての地域社会に期待される役割を踏まえ、英語に加えアジア圏の言語教育を充実させる。
  • 海外の大学・研究機関・企業などとの連携や、オンラインを活用した国際協働学習を推進する。
(4) 社会の多様なニーズに応える高度専門人材を育成する大学院教育の充実
  • 自治体や企業などと連携し、社会実装を志向した実践的・具体的な教育プログラムを構築する。
  • 女性リーダーシップセンター、国際フードスタディセンターと大学院が連携した教育を展開し、高度専門人材の育成を推進する。
  • 大学院教育を通じた人材育成と高度専門教育の体系化を推進し、学部と大学院の5年一貫教育の導入など柔軟な体制を整える。

ビジョン2(研究)

 本学独自の視点と多様な研究者の専門性を活かし、学部生や大学院生を研究の世界へと導きながら、地域社会と国際社会の双方と共創する研究を推進し、豊かで持続可能な社会づくりに寄与する。

(1) 大学の研究基盤や地域・国際社会の多様な知的・文化的・技術的資源を活かした独創的かつ学際的研究の推進

  • 女性のキャリア形成・リーダーシップ開発に関する研究を推進する。
  • 女性の多様な生き方とウェルビーイングを実現するジェンダーイノベーションに関する研究を推進する。
  • 地域および国際社会の抱える課題の解決と文化の相互理解に寄与する研究を推進する。
  • 多文化共生社会における文化理解・社会的包摂に関する研究を深化させる。
  • 生活者の視点からの理工系・応用研究を展開する。
  • 食・栄養を通じた健康と生活の質向上に資する研究を推進する。
  • 先端技術(AI、ICT、バイオテクノロジーなど)を活用し、新しい価値創造を実現する。
  • 学問の基盤を支える基礎研究を推進し、未来の学術的・社会的発展につなげる。

(2) 産学官金連携による地域と連携したイノベーションの促進

  • 海外の産学官金との連携強化による国際的学術交流を恒常化する。
  • 地域企業との共同研究による新製品・サービスを創出する。
  • 行政・金融機関と連携した地域産業振興モデルを構築する。
  • 本学の学生や研究者による社会的起業を支援する。

(3) 研究者の自律・主体性と創造性を支える研究環境整備

  • 国際的競争力の高い研究を支援する研究助成制度を拡充させる。
  • 独創的な研究を促進するための環境を整備する。

ビジョン3(国際化)

 「世界と共創する福岡女子大学キャンパス」を創出し、新時代のテクノロジーを取り入れた教育と研究の国際化を推進する。

(1) 全学生が複線的な国際プログラムを経験

  • 留学・国際共同研究・バーチャル交流など多様な機会を通じて、全学生が複数の国際的プログラムを経験する機会を提供する。

(2) 海外有力大学・研究機関・企業との戦略的パートナーシップの拡大

  • 学術交流に加え、産学官金連携や社会課題解決型プロジェクトを推進し、本学の国際的プレゼンスを強化する。

(3) 教育プログラムの革新

  • ジョイント・ディグリーやマイクロ・クレデンシャルを含む柔軟な教育制度を構築し、国際的に通用する学びを提供する。

(4) グローバルかつインクルーシブなキャンパスの実現

  • 多言語・多文化に対応した教育環境と生活支援を整備し、多様性と包摂性を体現した「世界の縮図」となるキャンパスを形成する。

(5) デジタル国際教育の高度化

  • オンライン留学・ハイブリッド研修・AI活用型国際協働学習などを展開し、物理的制約を超えた国際体験を提供する。

(6) 高大接続とグローバル人材育成ネットワークの拡張

  • 海外交流協定高校・大学との連携を深化させ、新たなパートナーシップを開拓し、持続的な国際的人材育成エコシステムを構築する。

(7) 国際業務体制の高度化

  • 国際交流・留学支援・学位連携を支える専門部門を強化し、組織としての実行力を高める。
  • 国際業務に精通した人材を計画的に配置・育成する体制を整備する。

ビジョン4(社会との協働)

 公立大学としての使命に照らして、知的・文化的資源を社会の発展に還元し、社会と協働する。

(1) 小中高大連携とリカレント教育による生涯学びの共創

  • 大学と社会がともに学びを育む連携関係を築く。
  • 小中高大の探究・研究を結ぶ接続型教育を推進する。
  • 学び直しを支えるリカレント体制の強化と人材育成を推進する。

(2) 図書館・美術館の協働による文化知の循環

  • 社会と文化資源を共有し合う開かれた知の関係を形成する。
  • 図書館・美術館を核とした文化資源の共有と還流を促進する。
  • 文化知を教育・研究へつなぐ知の拠点を整備する。

(3) 教育・研究・文化・社会が協働して創る未来

  • 大学と社会が協働し、知がめぐる未来の協働基盤を形成する。
  • 教育・研究・文化・社会実践を往還させる知の循環モデルを構築する。
  • 大学と社会が協働し、未来社会を創り出すための共生の基盤を形成する。

ビジョン5(大学運営)

 多様性を尊重し、すべての構成員(学生、教員、職員、卒業生)が自律的に成長しながら活躍できる、持続可能な大学を実現する。

(1) 誰もがリーダーシップを発揮し、熱意と誇りをもって大学運営に参画できる環境づくり

  • リーダーシップを発揮する多様な機会を提供する。
  • 成長実感を得られる体制づくりを行う。
  • 大学が掲げるビジョンを共有し、共同体として成長する体制づくりを行う。

(2) 女子大学としての多様性、公平性、包摂性の推進

  • ジェンダー・国籍・宗教・性的指向・障がい・経済状況などの多様性を尊重する。
  • 女子大学の歴史・理念を継承しつつ、新たな価値観を取り入れた先進的な大学運営を進める。

(3) 財政基盤の強化と高いパフォーマンスを実現するための効率的な資源配分

  • ステークホルダーへの説明責任や受益者負担の観点から、既存の収入源を適正化する。
  • 広告収入・クラウドファンディングなど新たな収入源を確保する。
  • 教職協働組織の深化・より一層の業務効率化により、人的資源を最適化する。
  • 各事業の位置づけを整理し、限られた人的・物的資源を最適に配分する。

(4) ガバナンス体制と内部質保証体制の充実

  • ガバナンス体制を強化する。
  • 内部統制体制と内部質保証体制の関係性を整理し、各体制を強化する。
  • コンプライアンスを強化する。

(5) IRの強化とエビデンスにもとづく戦略的施策立案

  • IR推進体制を整備する。
  • データ基盤を構築する。
  • 内部質保証から得られたエビデンスに基づき施策を立案する。

ビジョン6(卒業生との共創)

 卒業生(修了生を含む)と大学の連帯・連携により、本学の魅力を向上し、新たな価値を創出する。

(1) 卒業生の生涯学習、キャリア形成支援体制の整備

  • 生涯メールなどを活用し、卒業生へ積極的に情報発信を行う。
  • 卒業生へのリカレント、リスキリングの機会を提供する。
  • 卒業生向け科目等履修制度(マイクロ・クレデンシャル、博士前期課程と連携)を整備する。

(2) 卒業生の教育・研究活動への参画促進

  • 卒業生を外部講師として招聘する制度を整備する。
  • 卒業生を対象とした研究(同窓生コホート研究)を促進する。

(3) 大学と同窓会(筑紫海会)の連携・連帯体制の強化

  • 連携交流事業を遂行する同窓会連携室を設置する。
  • 大学と同窓会が連携した在学生への修学・就職に関する支援体制を構築する。